DATE: 2018.11.14

「駒井哲郎―煌めく紙上の宇宙」現代銅版画のパイオニアによる展示が横浜美術館で開催

銅版画家・駒井哲郎の展覧会「駒井哲郎―煌めく紙上の宇宙」が横浜美術館で2018年12月16日(日)まで開催中。

日本における現代銅版画のパイオニアである駒井哲郎(1920-1976)は、深淵な詩的世界が刻まれた版画により、国内外で高く評価されてきました。黒いインクと白い紙の豊かな表情のなかに立ち上がる、夢と狂気のあわいを彷徨う宇宙。それは、デジタル時代の今こそ観る者を魅了します。

駒井は銅版画を追求した一方、詩人や音楽家と交流し、総合芸術グループ「実験工房」での活動や詩画集の出版などで、文学や音楽との領域横断的な表現を試みました。またルドンをはじめ西洋画家たちへの敬愛も、本作家の芸術観の形成に深く関わっています。

本展では、初期から晩年までの駒井作品の展開を縦糸に、芸術家たちとの交流や影響関係を横糸とすることで、多面的な駒井の姿を捉えなおし、その作品の新たな魅力に迫ります。色彩家としての知られざる一面も、福原義春氏のコレクション(世田谷美術館蔵)を核とした色鮮やかなカラーモノタイプ(1点摺りの版画)によって紹介。版画作品や詩画集など計約210点とともに、関連作家作品約70点を展示。アナログだからこそ味わえる版画の魅力を、この機会に堪能してみては。

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