DATE 2020.06.17

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クライミング。 それは、クリエイティブな遊び

もともと登山の手段であった「クライミング」。今では特別な道具や準備が不要な、手軽に始められるスポーツとしても注目を集めています。登り方のパターンを洞察、想像、分析してトライするという一連の動作を通して問題解決力やクリエイティビティを育むことから“身体を使ったチェス”とも呼ばれています。クライミングは肉体面の強化だけでなく精神面の発達にも有益なアクティビティなのです。

「子どもは『できた!』という体験に喜びを感じ、その経験が脳や運動能力の発達に繋がっています。達成感を得るにはゲーム性のある遊具が有用とされており、その1つがクライミング。落下を危険視される親御さんもいますが、クライミングはもともと落ちることを想定したスポーツなので、事故が起きないようなマットの厚さや幅で敷設されています。つまり、安全性の高いスポーツなのです」。と話すのは、スポーツクライミング技術理論の第一人者で、国際ルートセッターの東秀磯さん。

“登る”以外にも多くの要素で構成されているクライミング。それぞれの動作・場面がどのように子どもの成長に影響を与えるのか、東さんと紐解いていきます。

1 ルールを守る 譲り合う心と社会性が育まれる

初めてジムに訪れる子どもたちは、壁一面に配された色とりどりの石(ホールド)に目を輝かせます。けれど、クライミングジムではどこからでも自由に登っていいわけではありません。安全に遊ぶために「他の人が登っているルートは同時に登らない」「登っている人の下を通らない」といったいくつかの決まりごとがあります。ルールを守る=していい事と悪い事を判断し、行動に移すということを通して社会性を身につけることができます。

2 オブザベーション 登り方を探る過程で、洞察力が高まる

オブザベーション(観察)とは、スタートからゴールまでどのように手足を使って登っていくかを想像する、いわばイメージトレーニングです。この時間は、パズルのピースを埋めるときのように頭が回転し、想像する力や問題解決力を育みます。順番を待つ間は、同じ課題に挑戦する人の登り方をじっくりと観察する時間。自分の考えているルートとは違う足の置き方、手足の入れ替え方などを見て学ぶことで、洞察力が養われます。

3 登る 全身にバランスよく筋力がつく

「登る」動作では指定のホールドを掴み、腕の引き寄せる力を使って壁をよじ登ります。腕や手の筋力だけでなく、不安定な状態で姿勢を保持する体幹の力や足の踏み込む力など、全身をバランスよく鍛えられるのが大きな特徴です。そのうえ自分の体重以上の負荷がかからないため、オーバーワークによる怪我や障害の心配も少なく、また、上達には身体の柔らかさも重要なため、ストレッチを入念に行うことで柔軟性も向上します。

4 ゴールする 達成感を味わい、自信がつく

「どの難易度のコースでどこまで行けたか」という到達度がわかりやすく、欧米では体育の授業にも取り入れられているクライミング。チャレンジする子どもたちにとっても目指すべきゴールが明確で、到達したときに喜びを感じられるのが最大の魅力といえます。自ら考え導き出した方法でゴールするこの体験は、日常生活でたとえ困難が立ちはだかろうと「やり続ければ目標を達成できる」という大きな自信に。最後までやり切る力にも繋がります。

5 下に降りる 危険を回避する力が身につく

クライミングに限った話ではなく、子どもは繰り返し転んで学ぶことで、大きな怪我を防げるようになります。ところが近ごろは危険と判断された遊具や環境が整備され、子どもたちが守りで塗り固められている状況です。これでは危機管理能力が衰え、いきなり大きな事故に繋がりかねない。その点クライミングは安全な環境であるという前提のなかで、着地で衝撃を吸収する膝の曲げ方や、よろけたときの受け身の取り方を自然に学ぶことができるのです。

6 コミュニティを楽しむ 励まし合いにより協調性が育つ

登っている人と下で見ている人の距離が近く、 年齢や性別、体型などを問わずボーダレスに コミュニケーションが生まれ、一体となれるのもクライミングの魅力の1つ。登っている人に「ガンバ」と声をかけて応援し、課題をクリア できたらグータッチで「やったね!」の気持ちを伝えるのがマナー。時には、登り終えた後にまわりの大人から「がんばったね」と褒めてもらえることも。がんばりを見てもらえたという喜びが子どもたちの向上心も伸ばします。