〈IDÉE〉深澤直人と益子の3つの窯元が挑戦する新しい器「BOTE & SUTTO」発売
和や洋といった文化を超え、マルチに使える新たな器
益子町では現在、400ほどの窯元や作家が活動しています。陶器市の時期は賑わいを見せるものの、2011年の震災以降、来県者数が減少しています。そこで2016年、益子町はデザイナーの深澤直人をまちづくりアドバイザーに迎え復活プロジェクトを立ち上げました。多様なものづくりが行われている益子町を考える上で欠かせない益子焼ですが、益子焼とはどういうものを益子焼と言うのだろうか。深澤のこの疑問から、深澤と町と益子の3つの窯元が参加して誕生したのが「BOTE&SUTTO」です。
「BOTE&SUTTO」はその名前の通り、ぼてっと丸みを帯びた形と、すっとラインの通った形の2タイプを展開。益子で使われている主な7色の釉薬のうち、一番益子の定番と感じる黒と並白の2色を用いること、益子の土を使うこと、型を使わないこと、器の幅、といったガイドラインを設定し、それに沿って、3つの窯元が腕を振るった作品が並びます。ぜひこの機会に、味わい深い器を手に取ってみてはいかがでしょうか?