DATE 2017.03.10

〈BONTON〉ディレクター・Ireneと、デザイナーチームが来日。

クリエイティブディレクターであるイレーヌと、デザイナーチーム(Marie-Emmanuelle Ruffie, Jennifer Sachs, Maria Bighini)が来日。毎シーズンの新作を心待ちにしている人も多く、その確固たる世界観で常に人々を魅了しているBONTON。そんなBONTONを始めたきっっかけやこだわり、イレーヌ自身の子育ての話までお聞きしました。

Q.BONTONを始めたきっかけを教えてください。

夫のトマの両親がBonpointを創業したコーエン夫妻なんです。私とトーマスの子が1歳の頃に、Bonpointとはまた異なる若い世代へのブランドを始めてみようという話になりました。ちょうどその頃、新しい価値観を持つ親の始まりの時代だったんです。子ども服というファッションだけでなく、生活の中の子どもの位置を感じる時代に。ライフスタイルが重視されていくようになり始めた頃でした。私達も実際に親になってみて、こんなものがあったら…など色々思うことが多かったので、日常的に使えるもの、実用性なども考えられた、デイリーライフの為のブランドをスタートしました。

Q. ブランドのインスピレーションの元とは?

色々な国に出かけ、色々な文化からインスピレーションをもらっています。特に日本からはインスピレーションをもらっているんです。日本にはとても素晴らしいプロダクトがたくさんあり、機能性とスタイリッシュが共存しています。そして何より、とても子どもを大事に想っていて、子どもたちが家族の中でとても大切な存在ですよね。だからこそ、子どもに関するプロダクトへの目も厳しく、審美眼がとても高いと思います。そういった姿勢をとてもリスペクトしています。お母さんがベビーカーを押しながら気軽に入れ、子どもが駆け回っても大丈夫で、子どもにまつわる生活全てのものが1箇所にギュッと詰まったスペースを作れたら…と想ったキッカケのひとつは日本です。そして、BONTONのスタッフはほとんど全員子どもがいます。なので、実際の生活で必要だと感じるものや欲しいものが、プロダクトのインスピレーションの元となっています。

Q.ご主人であるトマと一緒にBONTONをスタートしましたが、子育てと仕事の両立のコツはありますか?

主人と仕事が同じということで、お互いの時間を調整出来るというメリットがあります。仕事とプライベートがとても密着している分、スケジュール調整をして子どもの予定もきちんと作るよう意識しています。私の夫も子どもとの時間をすごく大事にしています。特に欠かさないのが、朝の時間。朝は必ず一緒に過ごすようにしています。顔を合わせて、食卓を囲み、1日をスタートしています。

Q. 3人のお子さんについて教えてください。

1番上の16歳の長男は、とてもアーティスティック。絵を描くことがとても好きです。それに、日本が大好き! お味噌汁とマリオブラザーズが大好きなんです。彼が1番日本に一緒に来たがっています。14歳の長女は音楽が大好きな、ティーンエイジャー。青春を謳歌しています。12歳の次女は、ダンスが大好き。アイススケートにも励んでいます。みんなそれぞれとても忙しそう。だからこそ、朝の時間だけは揃って過ごすように心がけているんです。

Q. 今回の来日は何回目ですか? お気に入りのお土産はありますか?

日本に来るのは5回目です。本当に大好き! 絶対にオフィスに買って帰るのは、玄米茶です。VMDチームは毎シーズン日本に来ていますが、彼女は日本で必ずお米を買っているそうです。それに、日本の面白いお菓子や、ウイスキー山崎、ツモリチサトの雑貨などはよく買っています。今回は歌舞伎柄のフェイスパックシートも買いました。これはすっごくみんな喜ぶと思う! 銀座のITOYAも素晴らしい。日本のお店の素晴らしいところは、小さい個人のお店がたくさんあり、そこがそれぞれこだわりを持ち、世界観が確立されているところ。お店づくりの参考になります。そして、代官山の蔦屋も最高。世界で1番素敵な本屋さんだと思ってます。東京は、地域ごとに全く異なるキャラクターなのが面白い。中目黒、代官山、表参道は必ず行く場所です。

Q.秋冬のテーマとは?

色々な海外の文化からインスピレーションをもらうのですが、SSはキューバでトロピカルでした。FWは、ヒマラヤ。アルパカやカシミアに包まれている赤ちゃんのイメージ。色々な国を旅するように、毎シーズンの雰囲気を楽しんでくれたら嬉しいです。

BONTONクリエイティブディレクターのイレーヌ・コーエンさん

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