【後編】withコロナ時代、心も身体も前向きに健やかでいるコツとは?
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自分の幸福を拡大し、前向きに生きていくために必要な生き方は、受け身・消費の生き方ではなく「創造的に生きること」。今回は、実際に創造的に生きるために実践すべき2ステップを考えます。
1. 人が創造した美しい作品に触れる
まず、出来るだけ「美しいもの」に触れるように心がけてください。美しい自然でも構いませんが、できれば「人が創造した美しい作品」がベストです。例えば日本庭園や、美しい絵画、音楽、映画、文学でも良いです。コロナのニュースなど、気が滅入ることに目を向けるのではなく、人の心の内側から生まれたエネルギーに満ちた作品に積極的に触れてみてください。創造的な作品に触れる時、人はその作品が纏う雰囲気や躍動、作品に秘められた想いを感じ取り感動するでしょう。作り手の純粋な想いに触れることで、自分の心も元気になるのです。なのでぜひ、創造性に満ちた作品に触れて虚しくなった心を喜ばせてあげてください。
2. 自分でも表現活動に取り組んでみる
人はどんな人でも心の中に、「純粋な想い」を持っています。そして創造的な作品にたくさん触れることで、自分自身の純粋な想いに気づき「自分でも表現してみたい」と思えるようになります。そうしたら、今度は自分が表現活動に挑戦してみてください。表現方法は陶芸、写真、絵、文章、料理……など、何でも構いません。表現した作品がお金になるだとか、プロ並みに上手である必要もありません。純粋な想いを、自分が心地よく表現できていればそれで良いんです。
心が共鳴できる作品に出会うと、自ずと自分の純粋な想いに気づくはずです。例えば人生で優しさを大事にしたい人は、穏やかな作品に惹かれるでしょうし、躍動的に生きたい人は、エネルギッシュな作品を求めるでしょう。音楽、映画、絵画、芸術など、今どんな作品に触れたいかを見つめながら、自分の純粋な想いを探ってください。
ただ自分自身が創造的な活動をする時は、障害を感じることもあるでしょう。例えば「時間がない」「お金がない」だとか、「そんなことして何になるんだろう」と不安になって「現実的に無理だから辞めよう」と諦めたり。特にこれまで消費の人生を生きてきた人には、純粋な想いを形にする行為はとても難しく感じると思います。ですがその障害を乗り越えた時、初めて人は成長することができます。なぜなら消費の人生を生きている人は、ずっと受け身で障害がない状態であるがゆえ、成長できないから。障害を乗り越えることこそが、その人の成長に繋がります。感じる不安も周りの意見も無視して、ぜひ創造的な活動に挑戦してみてください。
親が子どもに見せるべき後ろ姿とは?
子どもがいる場合は、親が子どもに挑戦する姿勢を見せることも大切です。「自分の想いや願いを叶えようとすると、必ず障害にぶち当たる。でも障害を乗り越えることで人は成長する」ということを、小さいうちから教えてあげてください。例えば子どもが何かに挑戦して障害に直面した時に「もう辞めたら?」と促したり、全部肩代わりしてやってあげるとその子の成長に繋がりません。子どもが成長するためには、最後までやらせて、親は応援し続けることが大切です。
ただしこれは大人にも子どもにも言えることですが、あまりに心や体が弱っている状態だと、創造的な活動はできませんし、逆に疲れてしまいます。十分な睡眠をとる、良質な食事をとる、心を整えるといったケアをしっかりしてから、活動に取り組んでください。心が弱っている時のケア方法は、前回の記事(前編、後編)を参考にしてくださいね。
人は幸福の拡大のために生きている
生命の本質は「成長」であり、人生の目的は「幸福の拡大」であると、アーユルヴェーダでは言われています。「コロナになるまでこんなに頑張ってきたのに」と、悔しい思いをしている人もたくさんいるでしょう。ですが前回もお伝えしましたが、一生懸命努力していても、それが創造的でなければ幸福は拡大されません。コロナ渦で心が犠牲になりやすいのは、消費・受け身の人生を生きている人です。創造的に生きている人であれば、どんなに社会が混沌としようとも、「ここからまた何か生み出そう」と前向きに頑張ることができます。
創造的な人生に障害はつきものですが、同じように純粋な想いを持って頑張って生きている仲間にも必ず出会えるはず。ぜひ、その仲間を大事にしてください。人生で何度も、自分を見失いそうになるシーンがあると思います。ですがその度に立ち止まり、自分の想いに耳を傾ける。それを人生の中で何度でも繰り返して、仲間と共に頑張りながら、幸福が拡大する人生を歩んでいってくださいね。