【後編】コロナ疲れに負けない!不安・怒り・悲しみを取り除く、心のケア方法
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その4:綺麗な日本語を心がける
心に静けさを取り戻すために必要な4つ目の方法は、言葉を丁寧に話すことです。日本語は、言葉自体に静けさが宿っていると言われています。なので日本語を丁寧に話すことで、日本語ならではの静けさ・美しさを実感できるでしょう。乱暴な言葉を使う、言葉を雑に使う、言葉を省いたりする……そういったことをしていると、静けさからは遠退いてしまいます。
具体的には、濁音や、「っ」のような促音を極力使わないように気をつけると綺麗な日本語になると言われています。もちろん、その言葉自体に濁音や促音が含まれているものもあるので完全には無理ですが、言い回しに気をつけて、なるべく丁寧に言葉使いを目指しましょう。例えば、「もう帰らないとダメだよ!」よりも、「そろそろ帰りましょうか」の方が、丁寧で美しい言葉の響きを感じますよね。文章にした時に「!」がついているような強い口調も、控えるのがベターです。
また、両親が使う言葉が丁寧であれば、子どももそれを聞いて心が静かになります。逆に強く乱暴な言葉で叱られると、子どもの心も乱れてしまうので要注意。親子で一緒に、静けさを感じられる綺麗な日本語を使えると良いですね。
その5:【実習編】ア行を繰り返し唱え、心に静けさを響かせる
最後の5つ目として、心の中に直接静けさを感じられる、実践的な方法を伝授します。私が運営するクリニックでは、日本古来の伝承知識である「コトハ」を用いた治療法を行なっています。その治療法の一つとして取り入れている、「コトハ」の実習の子ども向けバージョンをご紹介します。ぜひ親子で一緒に実践してみてくださいね。
方法はとても簡単です。抑揚をつけずに平坦な発音で、ゆっくりと「ア行(アイウエオ)」を唱えるだけです。
まず4歳までの子どもは、開眼した状態でア行を発音してください。時間は日中にのみ、10回程度唱えて。5〜9歳の子どもの場合も開眼で、日中ならば声を出して、日没後は声に出さずに口だけア行の形を作って唱えてみてください。回数は10回程度です。10歳以上になったら、椅子に座った状態で目を閉じ、口も閉じて心の中で5〜10分ほどア行を静かに繰り返しましょう。
平坦な発音でア行をゆっくり繰り返し唱えると、除夜の鐘がゴーンとなるような、言葉の中に静けさを感じることができると思います。イライラしたり気分の落ち込みを感じる前に、毎日実践して心に静けさを感じてみてください。
心のストレスや病気に負けない、良質な食事とは?
新型肺炎が流行っているこんな時期だからこそ、家族の食事にも気を配りたいですよね。ですが朝から晩まで仕事や家事をしながら家族の世話も……となると、どうしても時間がなく簡単な食事や作り置きの料理が増えてしまうと思います。
そんな時におすすめなのが、インドの伝承医学・アーユルヴェーダで最も純粋な油と言われている、「ギー」を取り入れた食事です。ギーはとても万能な油で、調理に使うのはもちろん、スープに混ぜたりパンに塗ったり、食事に加えるだけで生命エネルギー(オージャス)が高まるとアーユルヴェーダでは考えられています。作り置きの料理も、ギーを使って再調理するだけでオージャスがアップしますよ。
忙しいとつい、子どもに添加物の多いスナック菓子を渡しがちになりますよね。ですがギーを取り入れた食事を続けていれば、自ずと欲しがらなくなるはず。いきなりスナック菓子を引き離すのではなく、良質な食事をとることでちょっとずつ引き離していくと良いでしょう。最後にギーの作り方をご紹介しますので、ぜひご家庭で作ってみてくださいね。とっても簡単ですよ!
〜ギーの作り方〜
■用意するもの
・無塩バター(300〜400g)
・鍋(ステンレス製)
・クッキングペーパー(不織布タイプ)
・濾し器
1. 鍋にバターを入れ、火をつける
2. ヘラでバターを回し、焦げないように気をつけながら弱火で溶かしていく
3. 表面に出てくる白い泡が細かくなり、泡の下の液体が綺麗な黄色い透明色になったら、火を止める
4. 濾し器を使って液体状のバターを濾し、保存用の瓶に移し替える
5. 冷めたら常温で保存する
※使用するときは毎回清潔なスプーンを使って取り出し、水分や汚れ・雑菌が入らないように気をつける
※使用期限:1ヶ月程度