【Vol.8】〈Charlotte Chesnais〉のピアス
おしゃれな人のアクセサリーボックスに、ひとつは入っているであろうジュエリーといえば、フランス発〈Charlotte Chesnais(シャルロット シェネ)〉ではないだろうか。独創的で主張があるデザインにも関わらず、肌馴染みよく、つける人をぐっとモードに引き立てるジュエリーは、2015年のデビューから瞬く間に世の中の女性を虜にしてきた。
自身のスタイルが各誌でこぞってとりあげられる、アーティストにして新時代のスタイルアイコンであるデザイナーのシャルロット・シェネ(二児のママン)が、パリのストゥディオ・ベルソーを卒業後、ニコラ・ゲスキエール率いる〈バレンシアガ〉でキャリアをスタートしたのは、よく知られる話。けれど意外にも知られていないのが、彼女のブランド理念の一つに「CO2削減」が掲げられている、ということだろう。質と経験値の高い職人が在籍することを基準に選ばれた工房で一点一点手作りで生まれているジュエリーは、ブランドの地元であるフランスの伝統技術であるヴェルメイユを採用。地元の技術や職人を取り入れ工房を近くに置くことで、運送等から派生するCO2削減がはかれるのだという。
個性的でいて、一切無駄の無いデザイン。クラシックながら、どこかアバンギャルドなムードを湛える曲線。つけるだけで、いつものシャツやTシャツの着こなしをぐっとモードに底上げしてれるジュエリーは、今どきのオンライン会議にもさりげなく「映える」のがいい。フレッシュにしてタイムレスな魅力を放つ新時代のジュエリーを、今こそ耳元にひとつ輝かせてみたい。