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好きなことへのこだわりを追求する、狹間ファミリー|HOUSE STORIES Vol.7
趣味と暮らしをひとつにした、ガレージハウス。
柱のないビルトインガレージ。何本ものタイヤと、あらゆる工具に囲まれて、スバル・インプレッサのラリー仕様の車が堂々鎮座している。車3台はゆうに停められるパドックさながらのプロ仕様のガレージこそ、狹間繁信さんの新居への第一のこだわりだった。21歳から趣味で続けているラリーは、繁信さんの人生にとって家族同様になくてはならないもの。現在はチーム部長としてドライバーたちを牽引し、自身が出場するレースには家族も応援に駆けつける。ガレージの壁に沿って作られたお手製の“伝声管”から、4歳になる美宇ちゃんの愛らしい声が届いた。
![狹間ファミリー ガレージの前で](https://fasu.jp/wp-content/uploads/xhouse-stories-vol07-01.jpg.pagespeed.ic.Ea0SVuMUhc.jpg)
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「キッチンとガレージを繋いだ伝声管は、娘にはとても楽しいみたいでこうして良くおしゃべりをしているんです。ガレージで作業に夢中になっていると、妻も食べ物の差し入れを持ってきてくれたりと、この伝声管が思いのほか良いコミュニケーションになっているんですよ。ここは秘密基地のようなもので、わたしの趣味のものが全部このガレージに詰まっています。男性のゲストにはまず、羨ましがられますね」
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思い描いていた広いビルトインガレージと同様、繁信さんが新居へ求めたものがもうひとつある。それは、地震への不安を取り除いてくれる耐震性能。繁信さんも妻の利恵さんも、ともに阪神淡路大震災を経験しており、その時の不安がいつも脳裏にあったのだ。
「以前暮らしていたのは古い家を改築したもので、大きな地震には耐えられないことは明確でした。南海トラフ地震が起こる確率がものすごく高いのに、このまま何の対策もしないと後悔することになるなと思ったんです。だから、耐震性能を重視した新居を持とうと思いました」
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繁信さんと利恵さんが新居に求めたものは、デザインよりもまずは機能性。ビルトインガレージ、大きなベランダ、3階建てという、当初から思い描いていた我が家のカタチを抱き、さまざまなハウスメーカーや工務店を訪れた。結果、多くの会社が、強度的な問題を掲げ難色を示したというのだ。
「エーティーエム建築だけはすべての質問に即答し、納得のいく回答をくれたんです。自分たちのリクエストに対して『大丈夫です、できます』と言ってもらえたことは、私たちの不安が一気に解消された瞬間でした。柱が少なくても耐震性が確保されるSE構法なら、木造で家が建てられるということも目から鱗でした。間取りの自由度が高いこと、耐震性能の確保が曖昧なものではなく完全に数値化されていること、職人の技術力の差による作業精度のブレを無くすように考えられているという部分には非常に感心しました」
それらすべてが、家族を家に残して仕事に出ているときでも、繁信さんにとっての強い安心材料となったという。
「家を建てている間、工務店との打合せや、自分たちの家を建ててくれていた大工さん達と話をする時間などすべてが楽しかったんです。その時間のためにもう一回家を建てたいと思えるほどです」
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ガレージ上の広いLDKが、家族みんなが多くの時間を過ごす場所。木材を使用した居心地のいいレトロなカフェ風の空間には利恵さんのセンスが生かされ、随所に造作の棚が作られている。玄関の小さな棚ではアロマが焚かれ、絵本が並べられた階段の大きな棚は、美宇ちゃんのお気に入りの場所となった。キッチンの後ろにファミリークローゼット、その横にバスルームという配置は、家事動線が考えられており、利恵さんは毎日の仕事がとても楽になったと言う。…
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