DATE 2018.03.01
MARCH / モクレン
花に触れるほど、暮らしは豊かになる。〈The Little Shop of Flowers〉代表であり、自身も母である壱岐ゆかりさんが、季節の花を選び、暮らしに寄り添うカタチを提案。ルールに縛られず、肩の力をすっと抜いて。花をもっと身近に楽しみましょう。
愛らしく、品の良い花と
春の訪れを一緒に待ち望む。
「3月は『モクレン』にしましょう。お店の庭先に木があって毎年とても綺麗に咲いてくれるの」。そう言ってイキさんが見せてくれたのは、真っ白なモクレン。「 今回生けるのは『ハクモクレン』。じわじわと蕾が膨らんで、先日やっと咲いてくれたんです」。ぷっくりとしたフォルムと、優しいオフホワイトの花片が愛らしく清楚な印象。「春の訪れを一緒に待ち望むように成長するハクモクレン。可憐ながらもかっこいい咲きっぷりは、春の到来を知らせ、嬉しい気持ちにさせてくれます。生ける時はあまり短く切らず、広がりのある枝なりを活かすといいですね。器はシンプルなガラスや白の花器が好相性。その下に好みの布を敷けば、視界に入ってくる景色ががらりと変わり、気分も一層華やぎますよ」。庭先に目を向けると、空を仰ぐように蕾を付けたモクレンが。春はもう、すぐそこに。