DATE 2021.06.30

【GAME4】気鋭のゲームデザイナーが手がけた最新カードゲームで、アート脳を刺激!

複雑なイラストの錯覚に惑わされることなく、描かれている色の割合を当てていく新感覚のアート系カードゲーム、NSVの「イリュージョン」。繰り返しプレイすることで直観力と色彩感覚を鍛えられるので、遊びながら子どものアートセンスを磨くきっかけに。

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錯覚を利用した色彩ゲームで直感力をアップ

「NSV」 イリュージョン

イリュージョン ¥1,980(NSV/日本語版制作:アークライト/販売:JELLY JELLY CAFE)
販売店公式サイト:https://shop.jellyjellycafe.com
イリュージョン ¥1,980(NSV/日本語版制作:アークライト/販売:JELLY JELLY CAFE)
販売店公式サイト:https://shop.jellyjellycafe.com

かつてドイツの伝説的造形学校「バウハウス」でヨハネス・イッテンが「色彩論」を説き、世界中の芸術家たちに影響を与えたように、色彩の原理を理解し、色彩感覚を養うことは芸術を理解する上で大事な第一歩だ。そんな「色彩」をテーマにした、アート色の強い変わり種のゲームを今回ご紹介。

2018年に登場したカードゲーム「イリュージョン」は、赤・黄・緑・青の4色で描かれたさまざまなイラストのカードを見比べて、「緑はどちらのカードに多い?」など、指定された色の割合が多い方を直感的に答えるというもの。

ゲームのタイトルにある「イリュージョン」とは「錯覚」の意味。複雑なイラストと鮮やかな4色をじっと見ていると錯覚に惑わされてしまうため、色の割合を判断するのは至難の技。大勢でやればやるほど各々の感覚の違いが現れるので、「このカードの方が割合が多い!」と白熱すること間違いなし。

カードさえあれば、広い場所も道具も必要なく短時間でサクッとプレイできるため、家族旅行のお供に持ち運んだり、毎日の頭の体操に親子で習慣にしてみても楽しいだろう。

実はこのゲーム、近年のアナログゲーム界で注目を集めるゲームデザイナー、ヴォルフガング・ヴァルシュ氏の作品。2018年の『ドイツ年間ゲーム大賞』で3作品同時受賞という快挙を果たし知名度を上げたデザイナーで、そんな情報も会話の小ネタに盛り上がりそうだ。

■対象年齢:8歳〜

■人数:2〜5人

■1回にかかる時間:15分〜

■デザイナー:ヴォルフガング・ヴァルシュ(オーストリア)

  

<基本の遊び方>

・赤・青・黄・緑の4色で描かれたイラストカードと、そのうちどれか1色で描かれた矢印のカードを使う。

・矢印カードを一枚選び、その矢印の色(上写真の場合は赤)の割合を推測するゲーム。

・手番のプレイヤーは、イラストカードの山札から一枚カードを取り、そのイラストの中で矢印と同じ色(赤)の占める割合を推測し、既にあるカードと比べて多い順に並べていく。

・自分の番になった時、他のプレイヤーがそれまでに並べたカードが割合順に並べられていない、と思った場合は、カードを引かずに「チャレンジ!」と宣言する。

・ここでイラストカードを裏返して「チャレンジ」の答え合わせ。裏面には色の割合がパーセンテージで書かれている。

・割合の順番が間違っていればチャレンジ成功、宣言した人が1ポイント、割合の多い順に並んでいればチャレンジ失敗、宣言をした人の前の順番の人が1ポイント獲得。

・これを繰り返し、3ポイント最初に獲得した人が勝ち。

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