47都道府県の子どもたちへのものづくり [近畿エリア]
1. 三重 「みえもん」
木材のプロの知恵を集めた、廃棄される木材でつくる箸
伐採地で廃棄されていた「杉黒芯」を材料に、無垢、無塗装でつくる箸。建築用材としては販路がなく、木工材料として活用されていなかった。そこで、杉の性質を熟知した企業同士のネットワークを活かし、軽くて水に強い性質を活かす加工方法に挑戦し、安心安全な自然素材のままの箸を製造。割り箸ではない選択肢を生み出した。
2. 滋賀 「ニシザキ」
高島ちぢみを活かした、通気性の良い寝具
「縮生地」の国内生産シェアの9割を占める高島でつくられる「高島ちぢみ」は、江戸時代から伝わる上質な生地。表面につくられる独自のシボにより、肌に触れる面積が少なく、さらっとした肌触りで、吸湿性に優れている。その特徴を活かし、汗をかきやすい乳幼児でも快適に過ごせるようにとつくられた寝具シリーズ。
3. 京都 「洛中髙岡屋」
布団づくりの技術で生まれる、大きくなっても使い続けられる座布団
1919年に布団工場として創業。綿布団から羽毛布団への需要の変化を受け、「洛中髙岡屋」では、これまでの布団職人の技術を活かして新たな座布団づくりを始めた。綿の量を調整することで折ったり曲げたりでき、座布団としてだけでなく、子どものオムツ替えや、プレイスペース、ラグやクッションなど、大きくなっても使える。
4. 大阪 「ダイヤ印」
東大阪の町工場でつくられる、軽くて錆びないアルミコップ
ものづくりの町・東大阪にて1935年に創業。「学生コップ」は、軽量で水に強いので錆びず、落としても割れないことから、学校給食や幼稚園などでの用途として1950年に販売開始。使い捨てカップの需要が増えるなか、様々なシーンで使えるだけでなく、リサイクル性の高いアルミ製品から、資源や環境を考えるきっかけになる。
5. 兵庫 「tamaki niime」
色彩豊かな播州織で、柔らかさを身につける子ども服
豊かな水源で染色に適した北播摩地域の「播州織」は、糸を染めることで、多彩な生地を織り上げる。デザイナー・玉木新にいめ雌はその技術に独自の表現を取り入れ、どの作品も同じ柄はない「作品」のようなアイテムをつくりだす。子ども服の素材には100%コットンを使用。自然な風合いの柔らかな肌触りに包まれる子ども服。
6. 奈良 「エーヨン」
吉野杉・桧が新しいかたちに、創造力を生む積み木
東吉野村を拠点に活動するプロダクトデザイン会社。様々なジャンルの職人と協力し、デザインから製作、生産、販売までを一貫して行う。「tumi-isi」は、何度も積み上げては崩したり、飾ったりすることで、子どもの創造力を刺激するオブジェクト。着色・コーティングも全て天然塗料で、使い込むほどに素朴な風合いが増す。
※ 創造力を育むおしゃれな〈積み木〉8選 でも紹介しています。
7. 和歌山 「育児工房」
吊り編み機でつくられる、第二の肌となるベビー服
大正時代には全国一の天竺産地として発展した和歌山地域。当時の機械を使いながらゆっくり時間をかけて生産される「吊天竺」を使った「育児工房」のベビーアイテム。昔ながらの製法で実現される製品は赤ちゃんの体温調節を助け自由に動き回る赤ちゃんの体にやさしくフィットする伸縮性を持った、気持ちの良い製品を実現。