DATE 2018.11.16

芸術の秋に子どもと聴きたいプレイリスト(ceroの高城晶平・坂本美雨・松田“CHABE”岳二)

現役ママ&パパのミュージシャンの方々に、子どもと聴きたい音楽プレイリストをテーマ別に作ってもらいました。今回、セレクトをしてくれたのは、ceroの高城晶平さん、坂本美雨さん、松田“CHABE”岳二さん。暮らしの中に、子どもたちとの毎日の中に、音楽を。

ceroの高城晶平さんが選ぶ「夕飯前に子どもと聴く音楽」

おままごとが好きという3歳の息子さんを持つ高城さん。「基本的にこどもが保育園から帰ってくるとすぐに夕飯を食べさせています。でも、テレビをつけていると集中しすぎてまったく箸が進まなくなるので、最近は音楽を流しています。子どもが単純に喜んでくれる選曲と、そこからうまく大人が聴きたい音楽にスライドさせていく流れは、かなりDJ的で面白いのでテーマにしてみました」

 

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(プレイリスト タイトル/アーティスト)

1.Run That Race / Dan Auerbuch

Cars3 (original motion picture soundtrack)

まずは子どもが大好きなカーズ3のサントラから。本当によく家で流していますが、しょっぱなのDan Auerbachからイナたくかつ洒落ていて最高です。子どもと分かち合えた最初の音楽体験といっても過言ではないので、とても大事な作品。シンガロングできるサビとかがなくても、子どもの心は掴めるんだなぁと感心しました。

 

2.Korean Parents / Randy Newman

Harps And Angels

ピクサー作品も多く手がけるRandy Newmanなら、子どもも違和感なく聴いてくれること請け合いです。我々が古いディズニー作品や怪獣映画の音楽を原体験として記憶しているように、現代の子どもたちの多くがピクサーを通じてRandy Newmanの音楽を無意識化に刷り込まれていると考えると、可笑しいし少し羨ましくもあります。そういう存在が僕たちの子どものそのまた子どもの世代にも居てくれるといいなぁ。

 

3.Restless Feeling / Nick Lowe

the old magic

いぶし銀のような音楽ではありますが、しれっとかけたら子どももノリノリで聴いていたので、彼らの琴線はつくづくよくわかりませんね。夕飯を家族で囲みながら聴いていると、なんだか良い暮らしをしているようで気分がいいです。

 

4.Moisture / The Residents

The Commercial Album

なぜか子どもが2歳くらいの時にThe Residentsの映像作品にハマってしまって、何度か自分でDVDを持ってくることがありました。こんなの観ていて、夜うなされたりしないかと心配しましたが、子どもはThe Residentsの不気味さよりファニーさ、楽しさをキャッチしたようで興味深かったです。家族の夕飯時にこれがかかってたら相当ゴシカルなムードあるでしょうね。

 

5.メッセージ・ソング / 野宮真貴

ある日、NHKみんなのうたのリクエストで出し抜けにこの曲がかかって、思わず夫婦揃って涙しました。日本語の音楽のなかでも抜群にシンプルで美しい詞。子どものころには感じ取れなかったメッセージが、大人になってふいに胸に飛び込んできたように、僕の子どももまた、いつかこの曲がかかった時に、なにかもの思うことがあるのかもしれません。

 

 

高城 晶平(cero)

ceroのボーカル・ギター・フルート担当。ソロ活動では弾き語り、DJ、文筆など多岐に渡って活動している。

http://cero-web.jp/

 

 

 

 

坂本美雨さんが選ぶ「子どもとまったり、まどろむ時間」

インスタでは通称“なまこちゃん”として人気の娘さんとのリラックスタイムに流す音楽をセレクト。「これ流しながら絵本を読んだりしてもいいし、子どもも眠りにむけてリラックスする音、と同時に自分も素直になれるような、一日の最後に心のつっかえが溶けていくような音楽を選びました」

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(プレイリスト タイトル/アーティスト)

1.Tonya Harding (in Eb major) / Sufjan Stevens

内容は哀しいけれどSufjan Stevensの歌声はとても優しいです。

 

2.Holocene / Bon Iver

Bon Iverは、遠い広大な大地を想像させる。

 

3.saman / Olafur Arnalds

とても安心する、隣で弾いてくれているようなOlafurの素朴なピアノの音色。

 

4.哀しい予感 / リリウム – haruka nakamur

近年一緒に演奏しているharuka nakamura。彼のピアノは感情の旅をさせてくれます。

 

5.星のめぐりうた / 坂本美雨

娘も自然と一緒に口ずさんでくれるようになった宮沢賢治の歌です。

坂本 美雨

1980年生まれ。1990年に音楽家である両親と共に渡米。ニューヨークで育つ。
1997年「Ryuichi Sakamoto feat. Sister M」名義でデビュー。以降、本名で音楽活動を開始。

http://www.miuskmt.com/

 

 

 

 

 

 

松田“CHABE”岳二さんが選ぶ「キッズディスコで用意していく曲」

15歳の息子さん、8歳の娘さんとよく一緒にライブハウスに行くというCHABEさん。「下北沢のライブハウスで不定期に行なわれている子どもたちと遊ぶ企画があるのですが、そこに呼ばれたら? というイメージで選曲しました(本当はアンパンマンとかトーマスも仕込んでいくんですけどね)」

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(プレイリスト タイトル/アーティスト)

1.Everybody Wants To Be Famous / Superorganism

世界のポップミュージックの今のひとつであるに違いない。たくさんの子ども達がオロノさんに憧れたら楽しい世界になる気がします。

 

2.Candy Girl / NEW EDITION

キッズソウルの名曲。とてもかわいくて踊れる曲です。

 

3.Three Is A Magic Number / Bob Dorough

教育番組の中の有名曲。色々な方によるカヴァーもありますが、これがオリジナルですね。

 

4.Beat Control / Tilly and the Wall

タップダンスをしながら歌う英国のポップバンド。元気でかわいくて踊れます。

 

5.HEY BOY / MAGIC KIDS

こんな音楽を子どもたちと作れたらいいなぁと思うことがあります。

松田“CHABE”岳二

 

ソロ・プロジェクトのCUBISMO GRAFICOをはじめ、キーボーディスト・堀江博久とのユニット、ニール&イライザ、DJ、リミキサーとして幅広く活躍。アイドルユニット、あヴぁんだんどのプロデュースや紗羅マリーがメインヴォーカルを務めるLEARNERSのギター&ヴォーカルも務める。

 

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