青木慶則さんが選ぶ「子どもと共有してきたプレイリスト」
さまざまな場面で、子どもと共有してきた音楽たちを紹介します。幼いほどまだ字は読めないけど、逆に考えれば『アート』を純粋に受け取ってくれるチャンス。そのときの子どもの気分にあわせて、細かいことは気にせず、幅広いジャンルを聴かせたいものです。そのぶんプレイリストもとっ散らかっていますが、どうかご容赦ください…。うちの子は『この曲好き?』って聴くと、たいていひねくれて『嫌い』って答えるんですが、『この曲嫌い?』って聞くと『好き!』って答えます。憎たらしくもありつつ、可愛いと思ってしまいますね。
(プレイリスト タイトル/アーティスト)
1. Ballet-Like Bits/Raymond Scott
Three Willow Park(Electronic Music From Inner Space, 1961-1971)
息子がまだ0歳の頃、なかなか泣き止まないときに、この風変わりな作曲家の「Soothing Sounds For Baby」というアルバムをはじめ、あえてランダムな電子音をよく聴かせていました。機械的なのにどこか懐かしい音に誘われ、たちまち宇宙のゆりかごへ。
2. a room full of strangers/Frank Pahl, Klimperei
Music For Perfect Strangers
フランス・リヨンに暮らすおもちゃ楽器ユニット・クリンペライと、アメリカ・ミシガン州に暮らす、ときにゼンマイ仕掛けの自動演奏楽器を作って演奏したりもするフランク・パールが合作したアルバムより。我が家では、これを聴きながらダンボールをビリビリ破いてます(笑)。
3.Ensemble/couer de pirate
Coeur De Pirate
カナダのフランス語圏に住む女性シンガーの1曲。優しい声なのに体が自然に弾んでしまう、独特な魅力のある音楽。晴れた日に車で遠出する際、BGMのラインナップには欠かせません。
4. Do-Re-Mi/The Sound of Music
The Sound of Music – Original Soundtrack Recording
3歳の頃、ピアノを習い始めたときの課題曲だったので、このジュリー・アンドリュースのオリジナルを聴かせてみたところ気に入ってくれました。これはどんどん上達するのではと思ったのですが、なかなか集中してくれず、ただいまピアノ教室はお休み中。
5. Beautiful Boy (feat. Laila Biali) /Michael Occhipinti
The Universe of John Lennon
昨年ニューヨークに2週間ほど滞在していた時、ジャズシンガー&ピアニストのライラ・ビアリのライブを見たのですが、これは彼女がジョンレノンのカバー企画に参加した曲。そして当時のジョンが5歳の息子のショーンに捧げた曲でもあります。息子が5歳になったら、僕もこの曲を彼の前で歌おうと思います。
6. Picnic -ピクニック-/青木慶則
TOY MELODIES
今年の2月に配信を開始した、イギリス民謡を可愛らしくアレンジしたインストゥルメンタル・コンピレーションアルバム「TOY MELODIES」より。名曲「ピクニック」を、トイピアノやグロッケンなどを使ってレコーディングしました。この曲を含め、僕は4曲ほど参加しています。
7. フィナーレ(モーツァルト:「後宮からの誘拐」より)/「アマデウス」オリジナル・サウンドトラック
「アマデウス」オリジナル・サウンドトラック
2歳の頃、車の中で眠らせるために、この曲を聴かせたのがきっかけで車に乗るたびに「モールト(モーツァルト)かけて!」が止まらなくなりました。「これは天才の兆しでは!?」と思い妻と目を合わせたんですが、今はモーツァルトのモの字も出ないので、これまた親バカの邪推だったらしいです。
8. (You Gotta) Fight For Your Right (To Party)/Beastie Boy
Solid Gold Hits
ビースティーの有名なパンクナンバー。妻がライブでよくこの曲をまったく違うアレンジで(アコースティックギターと共に囁くように)歌っているのですが、息子はどちらもお気に入りのようです。
9. サガラミドリさん(アルバムミックス)メドレー/ホフディラン
スマイル
友人がホフディランのツアーでコーラスを担当していたこともあり、この曲を自宅で聴かせてみたら一発でどハマり。「さっがらさ~ん」のリフレインにやられたらしいです(笑)。
10. 肉・2×9・Rock’n Roll(キン肉マン)-LIVE/串田アキラ
熱烈!アニソン魂 THE ARTIST SELECTION 串田アキラ SELFCOVER COLLECTION
正直に書くと、息子が自分から好んで選ぶのはたいていヒーローものやアニメ主題歌です。僕が個人的にアニソンのなかで唯一無二の声だなぁと思うのが串田アキラさん。このキン肉マンのエンディングテーマは僕も息子も大好きで、車の移動中によく一緒に歌っています。