大人も子どもも楽しめるクリスマス絵本
自由に広がるイマジネーションの世界、 『サンタクロースのふくろのなか』。
『旅の絵本』シリーズなどで知られる安野光雅による一風変わったクリスマスの絵本。ストーリーはなく、作者である安野さんのつぶやきと共に描きかけの絵がどんどんできあがっていきます。お月様や動物たち、らっぱの楽隊、消防車や機関車……。絵が8割ほど埋まったところで、作者も気がつきます。これは、サンタクロースの袋の中なんだ!って。そこからは、大変。花火があがったり、おもちゃがたくさん出てきたり、最後にはきれいな虹もかかります。ページを進んだり、戻ったりしながら、どんな絵が増えたのか探してみましょう。絵本をくるくるまわしながら、絵を追って宝物探しをしている気分です。
マリメッコのデザイナーが手がけた『モミの木』と『雪の女王』。
イギリス、ブライトン出身のテキスタイル・デザイナー、サンナ・アンヌッカ。マリメッコのデザイナーとしても活躍する彼女が、冬にぴったりのアンデルセン童話2作品の挿画を手がけたシリーズ。「早く大きくなりたい」と願う、小さなモミの木が主人公の『モミの木』は、まさにクリスマスに読みたいストーリー。そして、冬の童話の定番である『雪の女王』。白いそりで走る雪の女王やオーロラが輝く雪の森など、冬の静かで美しい情景をモダンなタッチで描いたイラストは必見です。部屋に飾ってインテリアにもなる魅力的な2冊です。
アンディ・ウォーホルが描いた クリスマス、『HO,HO,HO!』。
アンディ・ウォーホルと言えばシルクスクリーンの作品をまず思い浮かべてしまいますが、イラストもたくさん描いていました。1950年代のものを中心に、彼のアーカイブの中からクリスマスのモチーフを集めた1冊がこちら。真っ赤なブーツとヒイラギ、カラフルなオーナメント、ゴールドでコラージュされた天使などページをめくるごとにかわいらしいイラストが登場します。また、イラストと対になるように、ウォーホルのメッセージもページを彩ります。とってもオシャレな大人のためのクリスマス絵本です。