ユニークすぎることばの絵本
文字を読むよろこびを共有する 『よめるよめるもじのえほん』。
「てんてんやまるがつくとおもしろいおとになる」。たとえば、「ぴかぴか」、「ぎらぎら」とか。「ちいさいもじがうしろにつくとおとがはねているみたい」。たとえば、「ちぇっ」、「しゅっ」とか。そんな、文字のルールをわかりやすく、視覚的に楽しんで子どもたちに伝える文字についての絵本です。文字が読めれば、だれの持ち物か、それが何なのか、わかる。ふりがながあれば漢字だって読める。読めることでたくさんの世界が広がることを教えてくれます。下平晃道の色彩感覚豊かでポップな挿絵も、文字が読めるわくわく感をさらに膨らませてくれるはず。
シンプルなしかけで色と言葉を知る 『LEMONS ARE NOT RED』。
『いぬとくま』シリーズなどを手がけるニューヨーク出身の女性絵本作家、ローラ・ヴァッカロ・シーガーによる色と言葉の絵本。構成はとにかくシンプル。「Lemons are not RED」というテキストと赤いレモンが登場。しかし、ページをめくると「Lemons are YELLOW」と切り抜かれた同じレモンが黄色くなって現われます。それから、同じように否定文と肯定文が交互に登場し、「not」の使い方や英語での「色」の表現を知ることができます。絵もとても美しく、日本語で読んであげても、英語で一緒になって読んでも楽しい1冊です。
しりとり、ことばならべ、だじゃれまで! とにかく楽しい『ことばあそび教室』。
「ことば」を使った遊びがたくさん詰まった1冊。しりとりだけでも7種類! 「たべものだけのしりとりをしてみよう」「もじのかずをきめて、しりとりをしてみよう」など、しりとりの面白いルールがたくさん登場します。ほかにも「あいうえお」をならべて文章をつくったり、かぞえうたを考えたり、「おと」はおなじでも「いみ」がちがう言葉を探したり、大人でも「うーん」と、考え込んでしまうような複雑な「ことばあそび」をたくさん提案してくれます。1日1ページなど、どの「ことばあそび」をやってみるか選んで子どもたちと一緒に遊ぶと面白そう。どんな言葉が出てくるか、子どもたちの自由な発想を引き出してくれそうです。