DATE 2018.10.16
そんなふう 39
毎年秋の気配を感じると亡くなった祖父と猫のことを思い出す。偶然同じ命日だったのだが、夏の暑さを乗り越えたところで、体力の消耗によって命が尽きてしまうことはよくあることだと最近聞いた。晴れた秋の空、透明な光、夕暮れに吹く、少しひんやりした風。それらを目で、肌で感じるたびに、あの日に感じたかなしみとさみしさを昨日のことのように思い出し、また今年も秋が来た、と思う。