DATE 2020.10.02

【PARIS/From GAELLE】パリのママンGAELLEが綴るアートなライフスタイル ジャーナル Vol.5

幼き日に母がよく連れて行ってくれたフリーマーケットからはじまった、ガエルのアンティーク食器への情熱。そして今も大切にし続ける「家族」で囲む食事の時間。大切な人との食卓をプレシャスに彩る、ガエル流・テーブルコーディネートの極意とは。

もう10月。パリもすっかり秋めいてきました。

この数ヶ月、私はオンラインショップ「ソンファソン(Sans Façon)」のオープンに向けて色々と準備中です!

 

前回のジャーナルでも少しだけ紹介しましたが、「ソンファソン」はアンティーク陶器の販売と、個人イベントをオーダーメイドでオーガナイズするサービス。

食器・カトラリーはすべてヴィンテージ。“ポップ”をテーマにセッティング

「ソンファソン」のプロジェクトのアイデアは、私のライフスタイルから生まれました。

 

「ソンファソン」では一点一点、私が買い付けたアンティークのテーブルウェアを販売する予定です。ガレージセールやエマウス、ヤードセール、フリーマーケット、個人売買サイトの「leboncoin」や「Catawiki」などを巡って掘り出し物を探し当てることに、私はこれまで情熱を注いできました。母はよくフリーマーケットに連れて行ってくれたので、幼い頃から親しんできた習慣ですね。

セカンドハンドショップでの買い物中にお行儀よく待っているヴィゴ。オリンピアもヴィゴも、ブロカント巡りなどをしていると時々退屈してしまうので、時間が潰せるちょっとしたおもちゃが欠かせません

アンティーク食器を組み合わせてコーディネートすることで、完璧ではないものの中に美を見出し、そのモノに宿された個性を引き出してあげる作業が私は大好き。

そして、“食事を目でも楽しむ”ということも。人びとが素敵なテーブルを囲むホリディ的な雰囲気は、私がずっと昔から大切にし、愛してきたものです。

テーブルを家族で一緒に囲むことは私たちのライフスタイルの一部。みんなで同じ時間と空間を分かち合うことを何より大切にしています

ロックダウン後、新しいことに挑戦したいと思っていたときに「ソンファソン」のアイデアが閃いて、はじめるなら今だと思いました。

 

アイデアを練るときは、映画や展覧会、旅などからインスピレーションを得ています。最近では映画『君の名前で僕を呼んで』に感銘を受けました。映画の舞台は北イタリアにある美しいブルジョアの邸宅で、テーブルセッティングが出てくるシーンは本当にどれもすごく素敵でした。

アンティークのファイアンス焼きの皿を並べて、“カンパーニュ”をテーマにコーディネート。夏の締めくくりに相応しい、秋を感じさせる色使いにしてみました
テーブルセッティングが出来上がるのを、お利口に待っているオリンピア

オリンピアは私がテーブルセッティングをしていると真似をしたがることも多いのですが、本物は繊細で壊れやすいので危険!近々彼女のために小さなままごとのディナーセットを買ってあげたいと思っています。

 

子ども用の食器の素材はシンプルで、壊れないものを選んでいます。結果として木製やプラスチック製になることが多いですね。良いものが見つかれば「ソンファソン」で子ども用のテーブルウェアも取り扱う予定。

最近ではいろんなことに興味を持ち始めたオリンピア

美しいテーブルコーディネートを目指すならトレンドにとらわれず、あえてミックスに挑戦するのが私のおすすめのテクニックです。「ソンファソン」のサイトでは、テーブルコーディネートについて解説する写真や動画もアップする予定なので、お楽しみに!

公式instagramに最新情報をアップデートしているので、Fasu読者の皆さんにも楽しんでもらえたら嬉しいです。

 

これからのパーティーシーズン、皆さんも素敵なテーブルを大切な人と囲んで、素晴らしい時間を過ごして下さいね。

 

※本連載はこちらの回にて最終回となります。ご愛読ありがとうございました。(Fasu編集部)

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