DATE: 2016.10.13
おもちゃで遊ぶように“花”を楽しむ、キッズワークショップを、ニコライ・バーグマンが開催
フラワーショップ、カフェだけでなく、フラワースクールにも力を入れているニコライ・バーグマン。ずっと考え続けてきたというキッズレッスンを、11月5日(土)に初めて開催することとなりました。お花だけでなく、松ぼっくり、木の実、グリーンを使い、楽しく花に触れる時間を与えてくれるとのこと。
自身も1児の父であるニコライ・バーグマン氏に、“子どもとお花”について伺いました。
自身も1児の父であるニコライ・バーグマン氏に、“子どもとお花”について伺いました。
Q. ニコライ・バーグマン自身の幼少期、お花はどういった存在でしたか?
お父さんは鉢物の卸業、おじいちゃんはりんご園。そういった自然に囲まれた環境だったので、花や植物は当たり前の存在でした。おばあちゃんと種をまいたり、ヒマワリやカボチャなど色々なものを育てたり、誰かを手伝ったり。あまりにも当たり前のものなので、意識することも、特別だと思うことも何もなかったですね。
Q.そんな当たり前の存在であった、お花や植物を仕事として意識するようになったキッカケとは?
デンマークでは普通のことですが、自分が本格的にこれから何をするか決める為に、15歳の時に職業体験を用意してくれるんです。3つの職場を1週間ずつ体験します。その3つは自分で決めるのですが、僕は、1つめにオフィスの仕事。2つめは馬の靴を取り替える仕事。3つめは、花屋を選びました。この職業体験を終えた時、自分が花に触れることが好きだということに改めて気づいたんです。ずっと自然の中で育ち、当たり前のものだった花や植物との関わりが仕事になるんだと理解しました。何よりも花屋での仕事がとにかく楽しかった。
Q.自分のお子さんにはお花のレッスンをしたり、何かしていますか?
無理やり花を押しつけることはしません。でも、息子も僕が育ったように自然と花に囲まれた環境で育ってきている。だからいつか興味は持ってくれる気がします。僕たち夫婦の共通の意見なんですが、花を楽しいことと感じて欲しい。だから、無理強いだけはしたくないんです。もちろん、母の日にお母さんに花束を作ってプレゼントするとか、何かイベントの時には一緒に作ったりもします。結構上手に作るんですよ(笑)
Q.お子さんにとっても、お花や植物が当たり前の環境ですか?
そうだと思います。学校に入るまでは、しょっちゅうフラワーショップにも来ていたので、ここを家のように思っているようです。毎週僕が花を生けているので、自宅にも常に花や緑があふれています。奥さんは屋上で家庭菜園をしていて、それを息子もよく手伝ったり。だから、花や植物ってこういうことなんだ、と一通り分かってくれていると思います。この間学校がお休みの日に、息子が一緒に市場に行きたいって言い出したんです。すごく早起きだけど、大丈夫なの?と言っていたら、本当に自分で4時に起きてきて。だから一緒に市場へ行きました。市場が楽しかったみたいです。こうやって自発的にやりたいって言ってくれる時は、なるべく一緒に楽しむようにしたいですね。
Q.自らが楽しい、やりたいと思ってくれる気持ちを第一優先にしているんですね。
向こうからの意志だけを待つのではなく、「これ一緒にやってくれる?」「これ一緒に持ってくれる?」など気軽に誘ったりはしますよ。それで、息子が乗ってきたり、楽しそうだったら、もっと違うお願いもしてみたり。子どもの性格によって違うと思うのですが、うちの子はそういった接し方や誘い方がキーポイント。
Q. ニコライ・バーグマン自身のインスピレーションの源とは?
たくさんあるけれど、子どもの頃に展示会をたくさん見に行ったことは僕にとって大きいかもしれません。お父さんが仕事で花の展示会をまわっていたのですが、それに幼い僕も連れて行ってもらっていて。ポーランド、ロシア、スウェーデン、スペイン、色々な国の展示会に連れて行ってもらいました。国によってスタイルが全然違うのですが、やっぱり印象的なのは花の国であるオランダかな。
Q.ずっとやりたかったというキッズレッスンを開催するにあたり、どんなレッスンになりそうですか?
楽しんでもらいたい。それだけです。今まで100回くらいキッズレッスンの話があがり、それでも開催せずにきたのは、“どうやったら子どもが花を楽しんでくれるんだろう”という部分の答えをずっと探してきたから。子どもに“自分だけの世界と時間を持たせてあげて、花や植物を自由に楽しんでもらいたい”。この想いは、大人のレッスンも同じ。時間を忘れることが出来る、何も考えなくても良い時間、純粋な楽しさ、それが花の力であると思うので、レッスンはそれを思い切り感じてもらう時間だと思っています。
Q.子どもたちの姿勢や姿から、逆に学ぶこともあるのでは?
以前、息子のクラスメイト25人くらいを招待して、レッスンしたことがあるんです。息子はモンテッソーリの学校に通っているので、親もお子さんもハサミを使うことや子どもの自主性を尊重することに慣れている人たちだったので、何事もなく楽しい時間を過ごせました。そこで子どもたちを見ていて感じたのですが、子どもは悩まないんです。本当にシンプル。だから、見ていてすごく楽しかったですね。
初のキッズレッスンも、そういった楽しい場になるようにするつもりです。秋の実など花以外のものをたくさん使い、クリスマスに向けてドライになっても美しいものを皆でつくり、植物の面白さを体験してもらいたいと思っています。花や植物を、シンプルに楽しみに来てください。
初のキッズレッスンも、そういった楽しい場になるようにするつもりです。秋の実など花以外のものをたくさん使い、クリスマスに向けてドライになっても美しいものを皆でつくり、植物の面白さを体験してもらいたいと思っています。花や植物を、シンプルに楽しみに来てください。
Welcome Kids!(Arrangement)
花だけでなく、松ぼっくりや木の実、グリーンなどフラワーアレンジメントではあまり使わないような様々な素材を自由に使うことで、自然の素材の手触りや香りなどを感じながら楽しく作品を作ります。子どもたちのクリエイティブな感性を引き出し、自然と花を楽しんでもらう、初のキッズクラスです。