〈ATELIER MUJI GINZA Gallery2〉で「廃業を目指すデザイン」展を開催
急激な経済発展と共に、地球上で問題となっているのが「廃棄物問題」。日常生活からエネルギー生産まであらゆる場所で日々深刻化し、現在のみならず未来への影響も危惧されています。
世界中でサスティナブルな環境保護活動が注目される中、〈ATELIER MUJI GINZA Gallery2〉は「デザイン」という枠組みから世界を見渡し、創造性豊かなオランダ・アムステルダムのプラスチック・フィッシング会社の挑戦に着目。「廃業を目指すデザイン」展を通して、世界の水辺から廃棄物を回収し新たな価値を作りだす「廃業」を目指す、同社の取り組みを紹介します。
世界初のプラスチック・フィッシング会社〈Plastic Whale〉は、アムステルダムの運河で、水面に浮かぶ廃棄物を乗客がフィッシングネットで釣り上げる有料のボートツアーを企画。乗客が集めたプラスチックはボートや家具といった商品へと再活用されています。回収したペットボトルのリサイクル材でボートを作りツアーを実施するというアイデアは、ひとりの市民から生まれたもの。このように何気ない暮らしの中から生まれた発想で、誰でも楽しみながら環境問題に取り組めるデザインは多くの人々に支持され、活動の輪は国内外に広がっています。
社会的な課題解決を目指すデザインの可能性にフォーカスした、「廃業を目指すデザイン」展にぜひご注目ください。