DATE: 2018.05.08
人工石から環境問題を考える、本多沙映個展「EVERYBODY NEEDS A ROCK」
ジュエリー作家・本多沙映による作品集『EVERYBODY NEEDS A ROCK』の刊行記念展が2018年5月22日(火)~6月3日(日)の期間、UTRECHTで開催。6月2日(土)にはワークショップも。
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オランダ在住のジュエリー作家・本多沙映による初作品集『EVERYBODY NEEDS A ROCK』(torch press)の刊行を記念し、UTRECHTにて展覧会が開催されます。本書に収められているのはすべて本多の手に寄って作られた人工石たち。「アカホシ」や「バライチゴ」と名付けられた人工石の素材となるのは、道端で拾ったプラスチックごみです。ごみを溶かし合わせ、磨くことで、人工石を作ります。
この活動は、ハワイのカミロビーチで発見されたプラスチックの欠片を含んだ新種の石からインスピレーションを得て始まったもの。分解されず、永遠に地表に残ると言われているこれらの石は、遠い未来、ダイヤモンドやルビーのような貴重な鉱物として扱われるかもしれない……、そんな想像を着想として、一冊の本にまとめられています。
一見美しく見える石を通して、環境問題を考えさせ、プラスチックごみのような普段何気なく見過ごすものへの視点を新たにしてくれる展覧会。会期中の6月2日(土)は、原石からカットや研磨をして自分だけの石を作るワークショップも開催されます。ぜひ子どもと一緒に、彼らの未来を考えながら鑑賞してみては。