DATE: 2018.06.04
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すみだ水族館と、日本デザインセンター三澤デザイン研究室による企画展が開催中。水の生き物が持つ習性や自然界で見せる行動を元に構造物を設計、水槽の空間を作ることで、生き物本来のさまざまな暮らしのシーンを鑑賞することができます。
展示では、合計で8つの水槽を展示。水中を縦横無尽に泳いで水草を食べる習性を持つプラティの水槽には、空気の入ったガラス製の球体が浮かんでいます。この水槽では、球体の中は温室となって水草が育つので、魚が球体の中へ出入りして水草をつつく姿を観察できます。また、時々水面に顔を出して息継ぎをするカブトニオイガメの水槽では、いくつもの浮き島が縦に連なった構造物が浮かびます。ここでは、水中の島を足場にカメが息継ぎをしたり、島に上がって甲羅干しをする様子などが観察できます。
泡や雲、綿毛など、自然物をモチーフにして作られた有機的な造形は、どれも水中の景観に柔らかく溶け込み、生き物たちの暮らしに寄り添います。水中の景観を新たな視点で体感できる展示に、ぜひ親子で訪れてみては。