家族の心を満たす食を超えたクリエイション。「100本のスプーン」が親子に贈る、絵本仕立てのクリスマスコースをレポート。
ものがたりの主人公は、コース料理を楽しむ子どもたち
『サンタのおてつだい』と題した物語は、料理を食べながら、子どもたちがストーリーの中でサンタのお手伝いをしていくというもの。スタッフの声かけとともに、席に到着した瞬間から物語がはじまります。
テーブルに置かれた絵本のシートと、そのシーンに合わせて運ばれてくる料理で物語は展開されていきます。ただ待つだけのコース料理ではなく、子どもたちが自ら参加をするという仕掛け。次の料理を待つ間も、子どもたちが楽しめる遊びの要素が散りばめられています。
星を集めよう!シートにシールを貼って星を集めていきます。
シートに配置された数字を色鉛筆でつなげていくと……鳥が描かれたかと思えば、チキンの丸焼きが登場!楽しい仕掛けに子どもたちも目を輝かせます。
「100本のスプーン」では、コース料理も子どもと大人が同じメニューの食事を楽しみます。自分だけのために目の前に置かれる料理に子どもたちのピュアな心は反応。もちろん使う食器も本格的です。
コース料理もいよいよ終盤。最後は今まで物語の中で集めてきた材料がケーキとなって登場!子どもたちは大きなケーキにびっくり。真っ白なケーキにデコレーションをするお手伝いも子どもたちは進んで引き受けます。
子どもたちが手を加えることで完成する料理の数々。自分で作ったという達成感はより一層ハッピーな気持ちを生み出します。子どもたちが目の前で一生懸命ケーキをしあげる姿に、大人たちも笑顔です。
最後にサンタさんからお土産として、今まで展開された物語のミニカードをプレゼント。みんな笑顔で「おいしかった!たのしかった!」と元気に答えてくれました。スタッフとももう仲良しです。
コースを楽しんだご家族に感想を聞くと、「こんなに終始笑顔でいつもの何倍もの量を食べていて、感動した。」「普段、娘はなかなか生野菜を食べないのに、今日は自ら進んで食べていてびっくり。」口をそろえて言うのは、このコース料理に参加した子どもたちはいつもよりたくさん量を食べていたということ。そこには美味しい料理はもちろん、子どもたちの心を刺激する目に見えないスパイスが効いていたのだろう。
家族にとって大切で特別な日の夜に、このクリスマスコースを体験したことは楽しさを超えて、家族の記憶に残る特別な時間になったに違いありません。子どもたちの記憶にも深く刻まれたはず。
これまでにも様々なイベントを行っている「100本のスプーン」ですが、このようなストーリーと連動したコース料理を実施するのは今回が初めてだったそう。子どもたちは与えられるものを感覚的に掴み取っていく天才。出されるお題に、子どもたちは全力で返していきます。その姿はとってもクリエイティブ。「100本のスプーン」によって訪れる子どもたちのクリエイションがより開かれている部分もあるのかもしれません。今後も「100本のスプーン」の美味しくも楽しい構想は膨らんでいきます。子どもたちの笑顔とともに。
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