イベントレポート!〈47こども道具展〉子どものためのギャラリーツアー&ワークショップ
会場内には、D&DEPARTMENTが全国から選び抜いた「子どもたちのための道具」が展示されています。まずはd47 MUSEUMのディレクターの黒江さんが子どもたちに今日の説明を。
「ここに展示されている器、おもちゃ、衣服、家具などは、自然の素材からできています。みんなはなんの素材からできているか分かるかな?
今日はみんなに『ものづくり調査隊』になってもらって、展示してある商品の中から素材を見つけてもらいます」
子どもたちに配られた『ものづくり調査シート』には4つの素材が記されています。「さっそく調査隊のみんなは、素材探しに出かけよう!」
子どもたちは展示会場に飛び出して、各展示台に置かれた素材のシールを集めていきます。商品をまじまじと観察しながら、実際に触ったり、匂いを嗅いでみる子も。
調査が終わったらみんなで答え合わせ。現地から集めた原料と商品を実際に見比べながら、どのように加工されて道具になったのかを想像します。黒江さんのお話に子ども達も興味津々です。
次はいよいよオリジナルのカスタネットを作るワークショップ。
はじめに「カスタネット工房」の市毛さんから森の現状や、そこに暮らす様々な野生動物についてのお話を聞きます。「その動物知ってる!」積極的に答える子どもたちの姿に、見ている親御さんたちも笑顔です。
カスタネットの絵付けワークショップには、地元の森で育ったサクラ、ブナ、ミズキ、クリでつくった無垢のパーツをそれぞれ用意。「木の種類で音もかわるんだ!」子ども達は様々な発見に目を輝かせます。
真剣な表情で黙々とペインティングしていく子どもたち。いろんな色を使って大胆に塗っていく子、丁寧に細かい絵を描いていく子など様々。あっという間に個性豊かな「カスタネット」が完成しました。
最後に、自分のカスタネットを持って記念撮影。みんな誇らしげな笑顔に。
これまでにも様々な展示をしてきたd47 MUSEUMですが、“子ども”にフォーカスしたのは初めてだそう。「子どもたちの眼差しが、単なる『物』を見るのではなく『素材』
普段何気なく使っている道具も、道具になるまでのストーリーを知る“きっかけ”を与えるだけで、子どもたちのピュアな心は反応し、ものすごいスピードで吸収します。
便利なものが世の中に溢れる時代に、本当に大切なものは何か。道具から伝わるメッセージは子どもたちにも伝わるはず。そして、それらは未来の豊かな心を育んでくれるのです。