DATE 2018.06.01

JUNE / アガパンサス

花に触れるほど、暮らしは豊かになる。〈The Little Shop of Flowers〉代表であり、自身も母である壱岐ゆかりさんが、季節の花を選び、暮らしに寄り添うカタチを提案。ルールに縛られず、肩の力をすっと抜いて。花をもっと身近に楽しみましょう。

みずみずしい季節を彩る
まっすぐな花。

どんよりと曇った空に、しとしとと降りつづく雨。「梅雨を迎える6月は、少し憂鬱になることもあるけれど、そんな時期にこそ美しく映える花を取り入れて、お部屋に清々しい空気を送り込みましょう」。そう言って壱岐さんは、涼しげな青むらさき色の花がたくさんついた『アガパンサス』を見せてくれた。「蕾がプチプチとついている姿が、愛らしいアガパンサス。この小さな花が放射状にパッと咲く姿は、まるで花火のように圧巻で、みずみずしい季節にぴったりです。背が高く、まっすぐな立ち姿も見ていてとても清々しいですよね。根本からすっと伸びるフォルムが魅力なので、同じような茎の花や葉を合わせて、クリアな花器に生けるのがオススメ。ベースに『カシワバアジサイ』を合わせれば、一気に6月の風情に包まれて、梅雨がもっと楽しくなりますよ」。雨の止み間には太陽が顔を出し、キラキラと木漏れ日を揺らす。息を吸い込むと初夏の香りがした。

アガパンサス – AFRICAN LILY
ユリ科の多年草。南アフリカ原産で小さなユリに似た花を複数咲かせることから、英名「アフリカンリリー」と呼ばれる。種類は10~20種ほど存在。花色は紫、青紫、白など。花器の水が濁ったらこまめに水替えをするのがマスト。まっすぐに伸びる「アガパンサス」には、動きのある花や葉を合わせると好バランス。上記の写真で合わせたのは、黄色い「トリトマ」、ピンクの「アンスリウム」、大ぶりの白い「カシワバアジサイ」。好みに合わせて、色合いや大きさの異なるものを組み合わせるのも楽しい。

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