DATE 2021.11.19

引っ越し準備スタート。その前にやらなければならないタスクをどうする?【実録!家族4人の郊外移住計画 Vol.2】

新居への引っ越しが決まったら、次は子供の学校の手続きやリフォームまでやらなければならないことが山積み。人生に何度もやることではないだけに何から手をつければ正解なのかわからない細かいタスクをどうやって乗り換えるべきか。実体験に基づいてご紹介します。

Vol.2 引っ越し決定!子供の学校からリフォームまで、当事者にならないと気づかないあれこれ

都内マンションから、郊外の戸建へ移住!物件探しから中古戸建購入、リフォーム完成までの道のりをレポートします。前回は新居の購入決定までの道のりをお話ししました。さて、今回は子どもたち(小2、中1)の転校準備、リフォーム業者選びについて。住み替え検討中のファミリーが気になるあれこれを包み隠さずに綴る、実体験日記です。

新居は決まった。子供の転校ベストタイミングはいつ?

通常、お子さんのいる家庭の引越しは3月ですよね。4月の新学期に合わせて3月に引越し、春休みを挟んで転居先の学校に転入、というケースが多いはずです。

 

しかし…我が家の場合は、タイミングがうまくいきませんでした。新居の購入が決まったのが2月末。審査などの都合で新居引き渡しが3月末なので、そこから最低限のリフォームをして入居出来るのは急いでも4月末〜5月。ということで、4月末に引っ越して、ゴールデンウィークを挟んで5月7日から新しい学校に転入、という流れになりました。

 

当時は息子が小学6年生、娘が小学校2年生。小学生の娘は公立小から公立小の移動、しかも2年生なので特に学用品やランドセルの新調もなく不安はありません。問題は、4月から公立中学校の入学を控えた息子のこと。4月の移住先の中学入学式までに新居の準備が整えば、3月末までに引越しを済ませ、制服も体操着も新たに揃えてギリギリ間に合うところだったのに、無念。

(c) visual supple /amanaimages
(c) visual supple /amanaimages

入学後1ヶ月で転校する息子と、新学期2年生の途中で転校する娘。さぞ複雑な心境かと思って聞いてみたら、2人とも「しょうがないね。リフォームが終わらないんだから」と納得済みの様子。ホッとしました。まあ、子供だってピカピカの壁と綺麗なお風呂&トイレになった新居に引っ越したいのは当然のことでしょう。

転校の手続きはサクサクできます

まず、引越し先の学区を調べます。我が家の場合は「この学校ならいいね」という理由で新居購入したので学校のことや通学路は調査済みでした。引越し日が決まったら、今通っている学校に転出の連絡をします。(息子は通う予定の中学に入学前に転出の連絡をして苦笑される)次に、新しい学校に電話して副校長先生に転入の予定を伝えます。

義務教育の場合は、転出・転入の間に1日も空白期間があってはならないのでそれは通っている学校側が「○月○日を最終日にしましょう」と指定してくれます。新しい学校にはその翌日からの所属になる旨を伝えます。指定がない場合は、引越し日程を今通っている学校に伝えて最終登校日について相談します。

書類の流れは、子供が通っている学校で、転校(転出)の手続きをする。担任の先生に連絡帳で伝えれば転出届けがもらえます。次に、住所の異動手続きと一緒に、区役所戸籍課登録担当で、転入学の手続きをします。その時に必要なものは「在学証明書」、「教科書給与証明書」(いずれもそれまで在学していた学校の校長が発行)。この書類は、子供の最終通学日に学校からもらえます。相談すれば前もってもらえることもありますよ。

 

最後に、これまでの手続きで揃えた「在学証明書」「教科書用図書給与証明書」「転入学通知書」(これは転入先の区役所でもらえる)の3点を新しい学校へ持参して、転校手続きを行います。学校へ挨拶に行く日時は、事前に電話でアポイントを取っておきましょう。

 

転居先の学校の情報や、揃えるべき学用品、行事などがわからないと不安なので、事前に新しい学校に相談して資料を送ってもらうと安心です。小学校、中学校ともに独自の学校説明パンフレットや、入学時説明会の際に配る資料、学用品パンフレットなどなど揃えています。

1ヶ月しか着ない中学の制服はどうしよう

3月に引越しが決まった時に真っ先に思ったことは「1ヶ月しか着ない中学の制服、どうしよう」でした。新品を買い揃えると、制服と体操着と上履きなどで10万円近くになります。

 

そこで、小学校時代の先輩ママ(隣の中学校にお兄ちゃんがいるママ)に緊急相談。そしたら「中学にリサイクル制服があるから聞いてみるといいよ」とのアドバイス。早速中学に聞いてみたらありました!3月に行われた学校説明会後にPTA主催のリサイクルコーナーが。そこで、サイズが合いそうな体操着、ジャージ、ネクタイを入手。制服は大きすぎる3Lジャケットと、短すぎるパンツを念のため譲っていただきました。後日、先輩ママから「サイズが合いそうなお古が見つかったよ」との報告を受けて、ジャケット&パンツをお借りすることになりました。これで全身お古の入学準備品が揃いました。

 

白シャツと上履きだけは、引越し先の中学の指定上履きを購入しました。

先輩ママが周りにいない場合は、まずは中学校に相談すると必ずリサイクル品の譲り受けができる制度(PTA主催がほとんど)があるのでチェックしてみましょう。

いよいよリフォーム。業者はどうやって選べばいいの?

c) Emely/Cultura/Image Source RF /amanaimages
c) Emely/Cultura/Image Source RF /amanaimages

リフォーム業者さんがたくさんあって、どうやって選べばいいのかわからない。というのが大半の方のお悩みだと思います。私もそうでした。リフォーム代金は、なるべく全てを現金で一括支払いしたいもの(リフォーム金利は高いので)。限りある予算の中で、いかに理想のテイストに仕上げるのか、知恵を絞れば効率的に進みそうです。

 

我が家の場合は、間取りや外観は変えずに、水回り(トイレ2つ、浴室)、キッチン、洗面所の設備を総入れ替えして、さらに1Fの床、家全体の壁と天井、照明器具、ブラインドやカーテンレールの交換という工事内容でした。予算がふんだんにある場合は、好きなテイストの家具屋さんやリフォーム会社に頼んでまるっとお任せするのが一番ラクです。しかし、できる限りお安くあげる場合には、以下の2つの業者さんに分けて作業分担するのが効率的だと感じました。

間取りは現状維持して、トイレ、お風呂、洗面所、キッチン、書斎、1Fの床張り替え、家全体の壁紙、カーテンレールなどがリフォーム工事内容でした
間取りは現状維持して、トイレ、お風呂、洗面所、キッチン、書斎、1Fの床張り替え、家全体の壁紙、カーテンレールなどがリフォーム工事内容でした
バスルームもとてもきれいに使われていました。リフォームして落ち着いたトーンに。
 
バスルームもとてもきれいに使われていました。リフォームして落ち着いたトーンに。  

1.トイレ・お風呂→水回りが得意なリフォーム会社

トイレやお風呂などの設備は、デザイン性を発揮するのが難しい分野です。猫脚のバスタブがいいとか、浴室はタイルの床で〜といった細かな要望があれば別ですが、快適で最新の機能がついた日本の大手メーカー(LIXILやTOTO)のシステムバスやトイレでOKの場合は、そうしたメーカーの水回りを得意とするリフォーム屋さんに頼むのが一番です。なぜなら、システムバスやトイレの価格が最大55%オフになるからです。また、お風呂やトイレの設備工事に慣れているので安心です。

 

今回は、前のマンションからお世話になっていた東横デザインリフォームにお願いすることにしました。新居購入の仲介不動産に紹介されたリフォーム屋さんと相見積をとったところこちらの方がお安く、かつ懇意の担当者さんだったのでスムーズに打ち合わせが進みました。

フローリング木材のサンプルを何枚か取り寄せて、気に入った素材・幅の木をネット注文。トラック&配送人を手配してもらい、自分で荷受しました。木材はe-kenzaiのオークをセレクト
フローリング木材のサンプルを何枚か取り寄せて、気に入った素材・幅の木をネット注文。トラック&配送人を手配してもらい、自分で荷受しました。木材はe-kenzaiのオークをセレクト

同時に、壁紙・床材の張替えも同じリフォーム会社にお願いします。壁紙の素材・色選びはカタログを見ながら自分たちで行なって、担当の方がわかりやすいように品番をまとめてオーダーします。前の家の時にも壁紙をお願いしていた会社だったので、仕事のクオリティの高さは信頼していました。

床材の張替えも、東横デザインリフォームにお願いしました。今回は、ツルツルでピカピカすぎるフローリングを真っ先に変えたかったので無垢板を自分でリサーチ。建材発注から工期終了まで1ヶ月しかなかったので、木材は自分で手配して新居でのフローリング材の荷受けも自分たちで行ないました。

ツルツルの床を張り替え、キッチンも撤去。床材が変わったら部屋の雰囲気が一新しました。
ツルツルの床を張り替え、キッチンも撤去。床材が変わったら部屋の雰囲気が一新しました。

2.  デザインが必要な箇所→自分のテイストに合ったリフォーム会社

 

キッチンと洗面所はデザインにこだわりたい部分だったので、以前からウェブサイトで施工例や建材などをチェックしていてテイストが好みだったTOOLBOXに頼むことにしました。

 

キッチン、キッチン収納、洗面台は全てオーダーなので時間とコストがかかります。例えばキッチンは本体と工事費で最低でも200万、洗面所も100万くらい、書斎の壁面棚も造作だったので小さな小部屋だけで60万はいく想定でした。(その後の見積もりはvol.3でお話しします)

 

コストが多少かかってもデザイン性を大切にしたい箇所を、あらかじめ決めておくといいですね。

 

番外編:植栽→近所の植木屋さん

 

内覧の時から気になっていたのが玄関ドア前の木。枯れたシンボルツリーのまま入居するのは寂しいので、引越し前に木の植え替えをすることにしました。ネットで数社に相見積をとったところ一番レスが早くて価格も良心的な会社を見つけました。 大手エクステリアメーカーだと、2本の枯れた木を抜いて、新しい木を植えるだけで20万円と言われたのに、地元の植木屋さんは全て込みで6万円でした。3分1以下のお値段!しかもご近所なのでその後の植木のケアもお願いすれば頼めます。

 

水やりの仕方、注意点など丁寧に教えてくれました。庭の他の木についての育て方、伐採の仕方のレクチャーもあって助かりました

枯れかけてちょっと悲しかった玄関前の植栽は、若木に植え替え。
枯れかけてちょっと悲しかった玄関前の植栽は、若木に植え替え。

*良かったこと

1.転校の手続きがスムーズだった

公立校→公立校 の場合は市区町村が慣れているせいか、学校同士で話してもらえたりして連携が取れているのでサクサク進みました。引越しが決まったらすぐにいまの学校に相談するのがオススメです。

 

2. お願いしたかったリフォーム会社が仕事を受けてくれた

中古を買ってリフォームする人が増えているからだろうか、リフォーム会社はここ数年大忙しだと聞きます。デザインが大好きな会社にお願いしたくても、スケジュールの都合でお仕事を受けてもらえないケースもある。そんな中、工事を引き受けてもらえたのはラッキーでした。けれど工事着工まで2ヶ月待ち。キッチン、洗面所なし生活を3ヶ月経験しました。そこまで待てるか、もっと前もって工事スケジュールを立てるか。どちらかが必要です。

 

3.中学の制服、お古をいただいた

困った時には周りに相談すると、誰かが助けてくれます。優しい人たちに囲まれて幸せです。息子の制服も、きれいに使ってだれかのためにリサイクルにお譲りします。

 

4.引越し代が安く済んだ

3月に引越しができなかったおかげで、繁忙期からずれていたのでお安くすみました。らくらくパックで荷造りいらず。引越し当日の朝まで普通の食器で朝食をとり、余裕でした。

 

*こうすれば良かった

 

1.引き渡し前に現地下見しておけばよかった

2月に契約した後、売主さんの許可を得てリフォーム会社さんに下見調査してもらうなど、工事スケジュールを早めればよかった。

 

2.外構も同時にリフォームすればよかった

今になって門や外の塀などのペンキを塗り替えればよかったなと思っています。表札も自分たちでネットオーダーして取り付けましたが、位置がイマイチ。プロにお願いしておけばよかったです。

 

3.子供の学校手続きについて心配しすぎた

区役所に相談に行ったり、学校手続きについてネットで調べたり、心配であれこれ検索しましたが、結果的には学校と役所に行くだけでサクサクと事が片付きました。

新しい学校との挨拶アポだけ取れば、あとは安心です。

次回は、いよいよリフォーム業者さんとの打ち合わせと施工。できる限りリフォーム費用を抑えながら、理想の家に近づけるにはどうしたらいいのか。悩みながら編み出した秘策あれこれをお伝えします。

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