クリスマスに贈りたい絵本【3歳〜向け】
ディック・ブルーナのクリスマス絵本、『クリスマスってなあに』。
クリスマスは、家族揃ってお祝いをする日と知っていても、何のお祝いの日か知らない子どもたちも多いはず。ディック・ブルーナが描く『クリスマスってなあに』は、イエス・キリスト生誕の物語をわかりやすく伝えてくれるもの。表紙に小さな天使が描かれたオリジナルの絵本も人気ですが、今年登場したのは、きりぬきになっている、かわいいしかけ絵本。羊や聖母マリア、東方の3博士など登場人物たちが表紙の丸くきりぬかれた窓から顔をのぞかせています。立体感のあるカバーは、クリスマスのシーズンに飾っておいても素敵です。まさに贈り物にぴったりのクリスマス絵本です。
林明子による小さなクリスマス絵本『クリスマスの三つのおくりもの』。
『はじめてのおつかい』『こんとあき』の林明子さんによる3冊がセットになった小さなクリスマス絵本です。かすみちゃん、れいちゃん、もっくんの三人兄妹。それぞれが主人公のクリスマスをテーマにしたお話が描かれています。小さなれいちゃんがサンタクロースに出会った『サンタクロースとれいちゃん』、かすみちゃんがケーキのいちごを探しに行く『ふたつのいちご』、クリスマスを待ちきれないズボンの大脱走が楽しいもっくんの『ズボンのクリスマス』。どれも、クリスマスの楽しい気分を盛り上げてくれる、心温まるお話です。
言葉と言葉をつなぐ魔法の言葉『の』。
クリスマスの絵本ではありませんが、贈り物にぴったりの想像力を刺激する1冊。奇想天外な街とどこまでも続く道を描いた絵本『Michi』が話題の画家・junaida(ジュナイダ)さんの新作絵本。タイトルはとってもシンプル、ずばり『の』です。言葉と言葉をつなぐ「の」によって紐づけられたことで、そこにある世界は別のどこかの世界とつながっているのかもしれない。「わたしの」からはじまり、「わたしの」「お気に入りのコートの」「ポケットのお城の」……と不思議な想像の旅がはじまります。Junaidaさんの緻密でリアリティのある絵にもひきこまれます。クリスマスの夜に、じっくりと読みたい絵本です。