名画に潜む謎に最新デジタル技術で迫る展覧会。幻のゴッホの『ひまわり』も登場!
公開をすれば劣化が進み、保存を重視すると文化財の価値を共有・伝承できなくなる。文化財保護を進める上で課題となっていたこの矛盾点を解決するべく、現代のデジタル技術と東京藝術大学の伝統的な模写技術と感性を融合させて制作されたのが、「クローン文化財」、「スーパークローン文化財」。
本展では、すべてクローン文化財・スーパークローン文化財による約30点を展示。ゴッホを中心に「文化財を知る・楽しむ」をテーマに、オルセー美術館の油彩画やボストン美術館の浮世絵、失われた文化財の再現作品、映像(アニメーション、制作過程)などを紹介していく。
みどころは、かつて日本にあった幻のゴッホの《ひまわり》(再現)。第二次世界大戦の空襲による火災で焼失してしまった同作が、最新のデジタル技術と熟練のアナログ技術を組み合わせたクローン文化財の技術により甦り、本展で初公開される。
エドゥアール・マネ《笛を吹く少年》は、クローン文化財の技術により、絵から飛びたしだ立体再現も登場! そのほか、モネ、セザンヌ、ゴーギャンなど、印象派・ポスト印象派の巨匠たちの名画も再現。筆のタッチや厚塗りを3D検証することで、ゴッホ作品との比較も楽しむことができる。
さらにゴッホの色彩の謎や、日本美術との比較など、クローン文化財の技術により、さまざまな角度から作品の奥に潜む謎に迫る仕掛けが満載! また夏休み特別企画として、小・中学生向けの鑑賞課題に役立つ企画も実施予定。
文化財を後世に伝える意義と、なかなか目にすることができない作品を鑑賞する楽しさを教えてくれるクローン文化財による展覧会、ぜひ夏休みに訪れてみては。
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