名作『モチモチの木』の原画も登場!秋田県立近代美術館で開催中の「生誕 100 年 滝平二郎展〜ものがたりを描いた画家」
『モチモチの木』(1971年)などの著名絵本の挿絵、朝日新聞日曜版のきりえで知られる作家・滝平二郎(たきだいらじろう 1921-2009)。「物語と人間が好きだ」と語った滝平は、一貫して人間とその生にまつわる物語を主題とし、絵画化し、世代を超え多くの人たちを魅了してきた。
そんな滝平の生誕100周年を記念した本展は、画業初期の木版画から、絵本原画、朝日新聞に掲載された“きりえ”、そして彼の創造の痕跡を残す下絵類までを含めた 300点以上が集結。
1970年代、高度経済成長下で加速的な変化を遂げるなか、失われつつあった日本の古き良き風景を思い起こさせてくれた「きりえ」の連載作品をはじめ、滝平の描く人間同士のドラマ、自然のなかに感じるふとした思いは、現代の私たちにも共感を覚えるものばかり。
巧みな造形と味わい深い物語性が心に染み入る滝平の世界。ぜひ親子で楽しんでみては。
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