「マルセル・デュシャンと日本美術」知的好奇心を刺激する展覧会が東京国立博物館で開催
マルセル・デュシャン(1887–1968)は、伝統的な西洋芸術の価値観を大きく揺るがし、20世紀の美術に衝撃的な影響を与えた作家。そんなデュシャンの展覧会が開催されています。
本展は2部構成。第1部「デュシャン 人と作品」(原題The Essential Duchamp)展は、フィラデルフィア美術館が企画・監修する国際巡回展。同館所蔵の世界に冠たるデュシャン・コレクションにより、油彩画、レディメイド、関連資料・写真など計150余点によって、本作家の創作活動の足跡を見ることができます。
第2部「デュシャンの向こうに日本がみえる。」展は、東京国立博物館の日本美術コレクションで構成。もともと西洋とは異なった社会環境のなかで作られた日本の美術の意味や、価値観を浮かび上がらせ、日本の美の楽しみ方を新たに提案しようとするものです。本作家の作品を日本美術と比べて鑑賞するという世界で初めての試みです。
芸術を「見る」のではなく「考える」展覧会。ぜひ、発想の豊かなお子さまと一緒に鑑賞してみては。