子どもたちが商品アイデアを企画!〈ソニー〉ポータブル超短焦点プロジェクターを使って考えた「子ども企画開発室」開催レポート
9人の子どもたちから飛び出した、大人も唸らせるユニークなアイデアの数々とは? 当日の様子をレポートします!
子どもたちが、1日だけ〈ソニー〉の社員になって、商品のアイデアを考える。Sony Life Space UXとMilK JAPONの共催による「子ども企画開発室」は、子どもから飛び出す豊かな発想に、大人が本気で向き合うワークショップイベントです。
今回は、壁や床、テーブルなど、置くだけで室内の色々な場所に映像や写真を投影できる〈ソニー〉のポータブル超短焦点プロジェクターを使って、子どもたちに多彩なアイデアを寄せてもらいました。
さんさんと初夏の日差しが入り込む、表参道のポップアップストアLife Space Collectionに集まった子どもたちは計9人。ポータブル超短焦点プロジェクターの開発者である、〈ソニー〉のエンジニアの佐久間康夫さんが先生役となって、子どもたちの繰り出すアイデアと真剣に向き合いました。
3人1チームでスタートしたワークショップ。はじめに、それぞれが「宿題」として考えてきた商品アイデアを発表する子どもたち。
「家の外の壁に映像を映して、大画面でゲーム大会をしてみたい」
たくさんのアイデア発表を受けてから、今度は佐久間先生からフィードバックをしながら、プロジェクターの紹介へ。子どもたちにはプロジェクターを実際にさわってもらい、実機と映像の距離感や質感をつかんでもらいます。
なかなか子どものうちからふれる機会も少ないプロジェクターという機械。子どもたちの目にはどう映ったのでしょうか?
佐久間先生からのフィードバックと、プロジェクターをさわってみた感触を受けて、今度は自分たちのアイデアをさらにブラッシュアップする企画会議タイムへ。元のアイデアをもっと良くするには? 他にも新しい使い方があるのでは?大人たちも日々頭を使いつづける企画開発に、子どもたちが本気で参戦。なんとかアイデアを繰り出そうとする目は真剣そのものです。
「思いついた!」と、いち早くペンを取り出し、アイデアのイラスト作成に勤しみます。「プロジェクターを2つ使ったら、2つの映像が重なるの。そうすれば、朝日が昇る海の映像に星空が写り込んだり、夜の紅葉と昼の桜が混ざったりできるかも!」
なるほど、映像の重ね技とは考えました。昼と夜のような相反する世界を混ぜてみたら、どんな景色が見えてくるでしょう?
続く2つめのチームでは、紙にびっしりと書かれたたくさんのアイデアや、ユーモラスなイラスト付きのアイデアを発表する強者が続々登場。「ペットの犬から見た景色の映像を見てみたい」「白い服にプロジェクションして、次々と洋服が七変化するファッションショーをやってみたい」などなど。ファッションショーのアイデアは、オシャレ好きの女の子ならでは。実現したら楽しそうです!
めいっぱいオシャレをしてきた彼女らも、一度ペンを取ったら止まりません。カラフルなイラストがどんどん生まれていきます。
あれこれ悩んでいた子どもたちも、最後は満面の笑みでの発表タイムです。「犬の見ている景色を映像で見てみたい」と考えた子は、自分の考えをブラッシュアップした結果、「散歩できない日でも、犬が楽しめる映像空間を家の中につくる」というアイデアに発展しました。
実はこの企画開発室、休日の人ごみに溢れる表参道に面したガラス張りの店内にありました。窓際で必死にペンを取って頭を抱える子どもたちの姿を見て、お店の外からは「子どもタレント? 何してるの?」なんて声が聞こえてきます。興味津々で中をのぞく人の視線をちょっと気にかけつつも、ここぞとばかりに自分のイメージをふくらませる子どもたち。
妹が産まれたばかりの子は、「赤ちゃんが泣いたら反応して、落ち着く映像を流してくれるプロジェクター」を考案。妹思いのお姉さんゆえのこの発想、先述した「イヌの視点」や「赤ちゃんの視点」など、大人はついつい見落としがちな小さな存在の「まなざし」を、子どもたちはいつもどこかで感じ取っているのかもしれません。
「家の壁中にサカナを浮かべて、海の中にいるみたいにしたい!」「お風呂の中にサカナを浮かべられないかなあ?」どうやらサカナの映像は子どもたちにとって大人気の様子。釣りをしたことがないという子も、「床に映像を投射して、雲の上の魚釣りがしてみたい!」というアイデアを描き出しました。
最後は佐久間先生のもと、みんなの前でブラッシュアップしたアイデアを発表。ここで飛び出たアイデアは、後日〈ソニー〉の担当者たちが企画実現に向かって検討。選ばれたいくつかの案は、このLife Space Collectionで実際にデモンストレーションを行います。発表は6月末日。お楽しみに!