【STEAM工作】水につけると絵が消える!? 光の屈折を利用した、科学マジックにトライ
楽しみながら、科学に触れる
お皿の上のピザと、グラスの中のサイダーが、水につけると、突如、消える。まるで一瞬にして誰かが食べてしまったかのような光景に、子供が「なんで!?」と大興奮すること間違いなし。
光の屈折を利用した実験的工作、これが今回のテーマです。
材料は、ビニール袋と紙と油性ペンのみ。まず、紙に、お皿に乗ったピザの絵とグラスに入ったサイダーを描きます。
次に、絵をビニール袋の中に入れ、ビニール袋の上から、水につけた時に残したい部分、お皿とグラスをなぞるように描きます。
絵が入る大きさの容器(今回は洗面器ほどの大きさ)に水を入れたら、ビニール袋を水面に対して垂直にして水中に入れます。それを真上近くから見ると、ビニール袋の中の絵が消え、ビニール袋に直接描いた絵(何も入ってないお皿とコップ)のみが見える、という手品のようなことが起きるのです。
これは、光の屈折が原因で起きる現象。
そもそも、”物が見える”というのは、物が光を表面で反射し、その反射した光が目に達するということ。
ビニール袋に絵を入れて水中に入れると、絵からの反射光がビニール袋を通過する際に屈折、そして、水面に達する際に二度目の屈折をするため、反射光は私たちの目には入らなくなるのです。
一方、直接ビニール袋に描いた絵の反射光は、水面で一度だけ屈折するので、その反射光は目に届き、結果、絵が残って見えるのです。
原理は少し難しいけれど、こんなに楽しい工作のような実験なら、子供も夢中になってくれるはず。
今回は他にも、ケーキのろうそくの火が消える絵や、ライオンとパンダがそれぞれ、たてがみと目の黒ぶちが消えることで猫とクマになるという絵を描いてみました。
他にはどんなものが消えたら楽しいだろう!? ぜひ、お子さんとアイデアを出しながら絵を描いて、科学マジックに挑戦してみてください。
【用意するもの】
ビニール袋
画用紙
油性ペン
水を入れる容器
水