DATE 2018.05.10

マームとジプシー『めにみえない みみにしたい』イベントレポート。鑑賞後の子どもたちの感想も。

マームとジプシーの藤田貴大さんによる4歳から楽しめる演劇『めにみえない みみにしたい』が4月29日(日)〜5月6日(日)まで、彩の国さいたま芸術劇場で開催されました。たくさんの親子が訪れた、ある日のイベントの模様をレポートします。

開場間も無く、たくさんの子ども連れの親子が入場しました。席は、椅子の席と舞台に敷かれた芝生の上、どちらでもそれぞれが好きな場所に座ります。たくさんの子どもと親子が芝生の上に座って、開演を待ちます。

 

第一部は、絵本を読み聞かせるようなスタイルで始まりました。目の前の女優さん(長谷川洋子)に、みんな興味津々です。

第一部は、主人公の女の子とお母さん(成田亜祐美)の話。寝られなくて困っている女の子の元に妖精が現れます。そして女の子のお母さんが昔体験した、森での出来事に変わっていきます。

衣装はsuzuki takayukiによるもの。動きのある真っ白な衣装が、表情豊かに舞台を動きます。

途中、白い大きな布が子どもたちの上を通るダイナミックな演出も。

森の中で出合う動物を演じる女優さん(伊野香織)のユーモラスな動きや表情に、子どもも大人も釘付け。笑い声も聞こえていました。森のふしぎな木(じゃんけんぽんの木)とのじゃんけんのシーンでは、なかなか勝てずに苦労する様子に「頑張れ!」と応援の声もありました。

第二部へ。オープニングは、ブリキのバケツをドラム代わりにして音を奏でながらスタートします。

いよいよ女の子が森へと出かけます。お客さんの間を通りながら、間近で演じる女優さんたちを真剣な表情で観る子供たち。舞台と女優さんの演技で生み出された世界に、ぐっと引き込まれているようでした。

森の途中で、しりとり遊びやトランプがモチーフとして登場するシーンも。さりげなくも楽しい仕掛けに、子どもたちも集中力が途切れない様子でした。

女の子は、再び森から現実の世界に戻って行きます。原田郁子さんによる優しい歌声と音楽が、心地よく会場を包み込みます。

公演が終わった後も、芝生でゆっくり演劇の余韻を楽しみながら過ごしていました。舞台で使われた紙ふぶきやトランプなどの小道具に、子どもたちは興味津々でした。

〈子どもたちに感想をインタビュー!〉

左から:まちだけいとくん(5歳)「おもしろかった。でも、どこがおもしろかったか分からないから、まだ考え中。決着したらいうね」

まちだりくくん(9歳)「演劇は初めてだった。じゃんけんの場面と、急に展開が変わっていくのがおもしろかった。じゃんけんが弱くて、3回で終わらなかったのが気になった」

左から:かつたじゅんぺいくん(4歳)「怖くなかった。にゃあにゃあとシャボン玉が楽しかった」

かつたにこちゃん(10歳)「前に『リトル・マーメイド』の演劇を観に行ったことがあるけど、それとは全然違っていた。想像と違っていたけど、最後家に戻っていくのが感動した。また観たいな」

左から:いしかわらいぞうくん(8歳)「たった4人だけで、よくこんなにおもしろくできるなあと思った。1人で何役もやっているのがすごい。表情もおもしろかった」

まつもとこうすけくん(6歳)「楽しかった。トランプが出てきたところがおもしろかったです。目に見えないものを感じた気がする」

まつもとゆうきちゃん(9歳)「学校の演劇クラブの発表は観たことがあるけど、こんな演劇は初めて。独特の世界だった。今と昔、ワープしているのがおもしろくて、最後はとても感動しました」

左から:もりわきみよちゃん(9歳)「すごかった!目に見えないものを演じている女優さんたちもすごいと思いました。不思議な感じもあったけど、また観たいです」

もりわきあかりちゃん(4歳)「楽しかった」

もりわきこのかちゃん(6歳)「演劇は初めて。じゃんけんがおもしろかった。不思議な世界だった」

『めにみえない みみにしたい』は、今週末5月12日(土)、13日(日)に埼玉県吉川市の市民交流センターで行う吉川公演もあります。GWに観られなかった人は、吉川公演をチェックしてみてください。

 

 

>>主宰を務める藤田貴大さんへのインタビュー記事はこちらから。

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