DATE 2018.08.02

ワンオペ育児から “ゆとり”の必要性を学ぶ、映画『タリーと私の秘密の時間』。Fasu会員へプレゼントも。

“ワンオペ育児”という言葉を、最近よく聞くようになった。“ワンオペ育児”とは“ワンオペレーション育児”のことで、ワンオペレーション(1人)で育児をこなすことを言うそう。

 

パパが単身赴任や出張で、また朝早く夜遅い仕事など状況はいろいろあれど、ママ1人で育児をこなすことはよくあると思う。子育て経験者なら誰でも「子育ては終わりがなくて疲れる」「辛くて逃げ出したい」と思ったことがあるはず。そんな人はもちろん、子育て中のパパにもぜひ観てもらいたい映画が『タリーと私の秘密の時間』だ。

主人公は、第三子を妊娠中のマーロ。娘のサラ、息子のジョナ2人の子育てと家事に奮闘しているが、日々の生活に疲れていた。夫のドリューは優しいけれど、仕事が忙しく家事や育児にはなかなか時間を作れず、マーロはまさに“ワンオペ育児”を体現するママだ。

 

第三子の出産直前、事業が成功し裕福な暮らしをしている兄クレイグが、出産祝いに夜間専門のベビーシッターを雇ってくれると言う。しかし、他人に子供を預けることに罪悪感のあるマーロは、シッターの電話番号を渡されたが、連絡することなく第三子ミアを出産する。

 

ミア出産後、夜間の授乳やこまめな世話に加え、普段の家事や子育てをこなすマーロは、体力と精神が限界に。いよいよシッターを雇うことに。22時半きっかりに現れたシッターのタリーは、ヘソ出しTシャツにジーンズというスレンダーな若者。マーロにもタメ口でしゃべるイマドキの女子で、想像していたシッターと違い、戸惑うマーロ。しかしタリーは、「私を頼って。2階でゆっくり眠って」と言い、完璧にシッターをこなすのだった。

シッターに加え、リビングやキッチンの掃除、お菓子作りまでこなすタリー。マーロのグチを聞き、悩み相談にも乗ってくれる。2人はいつしか不思議な友情を育んで行くのだった。ある日、タリーが取り乱した様子でシッターの時間に遅れてやってくる。「飲みに行こう!」とマーロを誘い、2人はブルックリンへと繰り出す。そこでタリーから思わぬ告白をされる。そして迎える予想外の結末とは?

 

育児で苦しんでいる時に手を差し伸べられること、優しい言葉をかけられること。それだけでママは、ありがたさと感謝の気落ちで泣きそうになってしまう。タリーがかけてくれるひと言ひと言が、ひたすら優しくて心にしみる。

 

「私を頼って」

「明日の子どもは別人よ」

「あなたはいいママね」

孤独な状況で育児をしているママにとって、誰かが手を差し伸べてくれること、共感してもらえること、褒めてもらえること。それら一つ一つがとてもスペシャルなことなのだ。日常的に家族からそう言ってもらえればいいが、なかなかそうもいかないのが現実だ。

 

楽しめている時はいいけれど、家事育児が多少の苦しみを伴っているなら、タリーのようなシッター、もしくは友人や家族など、誰かに必ず助けを求めて欲しい。それによって身体はもちろん、心が楽になる。マーロの言葉を借りるなら「世界が明るくなる」のだ。

 

劇中で描かれている、育児や子育て、夫婦のリアリティさにも身がつまされる。「授乳で乳首が切れる」「レゴを踏んだ時の痛み」「朦朧状態の夜の育児」「母乳がTシャツににじむ」「パパがヘッドフォンをしてゲームに夢中」「なぜ夫婦なのにセックスをしないのか」。マーロ目線の物語を通じて、パパは普段ママが思っていること、感じていることを覗き見できる。

タリーからの告白、そして迎えるラストは涙なしでは観られない。マーロの状況は、「明日はわが身に起こるかもしれない」「育児をママだけに託しすぎてはいないか」と思わされる出来事だ。映画を通じて、夫婦・家族での子育てについて、改めて話し合い、考える良いきっかけになるかもしれない。

 

忘れてはいけないのが、子育てには喜びや幸せ、豊かになる瞬間もたくさんあること。シッターのタリーと出会って、マーロは子どもの成長を客観的に見ることの大切さや子供と触れ合う幸せを再確認する。しかしそれに気づくには、ある程度の心のゆとり、時間のゆとりが必要だ。子育て中のママ、パパも“ゆとり”を決して忘れないことを『タリーと私の秘密の時間』を観て、考えてみてほしい。

〈Fasu会員にスペシャルプレゼント〉

今回は特別にFasu会員に向けて、『タリーと私の秘密の時間』オリジナルトートバッグをプレゼント!ぜひご応募ください。

 

〈プレゼント内容〉

・タリーと私のランチトート【3名様】

【締切:8/19(日)18:00】

 

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