DATE 2020.02.26

仲良く遊びたくなる友達の絵本【1歳〜向け】

気になるテーマの絵本を3冊セレクトしてお届けする絵本ガイド。今回のテーマは、仲良く遊びたくなる友達の絵本です。もうすぐ入園、入学のシーズン。新しいお友達に出会う機会がぐっと増えそう。一緒に遊んで、笑って泣いて。友達っていいなと思える絵本をお届けします。
『おんなじ おんなじ』作/多田ヒロシ こぐま社 本体1,000円(税別)

なんでも、お揃いが楽しい!『おんなじ おんなじ』。

仲良しのお友達、ぶたの〈ぶう〉とうさぎの〈ぴょん〉が主人公の「ぶうとぴょんのえほん」シリーズより。2人はなんでもおんなじが大好き。靴も帽子も洋服も、持っているおもちゃもおんなじです。でも、ひとつだけ違うところがあったみたい……。多田ヒロシさんによるチャーミングなキャラクターとシンプルな構成でとても読みやすく、小さい子でも「おんなじ おんなじ」とリズミカルに読める1冊です。お友達とお揃いだとうれしくなる子供心を端的に描き、友達との関係づくりのきっかけになってくれる絵本です。

『あーそーぼ』作/やぎゅう まちこ 福音館書店 本体900円(税別)

みんなと一緒に声に出して『あーそーぼ』。

『くまくんのバタつきパンのジャムつきパン』などかわいい絵本が人気のやぎゅう まちこさんの絵本。わらべ歌をもとにしていて「あーそーぼ」「あーとーで」と言葉のかけあいをテンポよく繰り返していきます。女の子が、ぶたこちゃんの家に「あーそーぼ」と声をかけるとご飯の途中。「わたしもまぜて」と一緒にご飯を食べます。次のお友達はお掃除の真っ最中で……。なかなか「あーそーぼ」「いーいーよ」とならないけれど、みんなで一緒にいれば何をしていても楽しい!お友達たちのそれぞれおしゃれなお洋服も注目してみてください。

『ぼくはきみで きみはぼく』文/ルース・クラウス 絵/モーリス・センダック 訳/江國香織 偕成社 本体1,000円(税別)

『ぼくはきみで きみはぼく』。

『はなをくんくん』などで知られるアメリカの詩人・絵本作家のルース・クラウスの詩やお話、劇とセリフに『かいじゅうたちのいるところ』のモーリス・センダックが挿絵を手がけた愛らしい1冊。「愛」と「友情」について、子どもたちの視点からイマジネーションを広げ、描き出しています。大好きな友達には“しょうがクッキーぼうや”を分けてあげたい、コートのとりかえっこをして遊びたい……子どもたちの遊びや言葉から伝わる“愛してる”の表現の仕方。ひとつひとつのメッセージに大人は読んでいてハッとさせられます。アメリカではロングセラーのこの絵本、贈り物にもおすすめです。

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