DATE 2021.05.19

ミズノ プレイリーダー直伝、子どもの運動能力・思考力・伝える力を伸ばす、運動あそび

なかなか自由に外で遊ぶことができない日々が続く昨今。大人も子どももストレスフルな毎日を打ち破るべく、親子でたのしく運動ができる4つの遊びを、ミズノのプレイリーダー・松岡遥介さんが伝授。

【SPECIAL FEATURE】みんなの体育2021

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少し工夫するだけで大満足の運動あそび

昨今、子どもたちの運動能力が下がっているデータがスポーツ庁からも発表されている。スポーツメーカーであるミズノが運営する学童施設「あそりーと」でプレイリーダーとして子どもたちと触れ合う松岡遥介さんは、コロナ禍でさらに子どもたちの体力低下が心配だと言う。

 

「昨年から続くコロナ禍で子どもたちは気軽に外遊びができず、身体を動かす機会はますます奪われています。また体育の授業でもマスクをしなくてはいけない学校があると聞きます。マスク着用の運動では思うように息ができず、とても苦しい状態で身体を動かすので思い切り運動ができないのが現状です」

 

そんな厳しい状況でも、少しでも子どもの運動不足を解消してあげたい……。そう願う親たちのために、日常の遊びをちょっと工夫するだけで子どもの運動能力アップが期待できる、おすすめの「運動あそび」を4つ、松岡さんに伝授してもらった。自宅や近所の公園で少人数で行えるものばかりなので、周囲にも配慮しながらぜひお試を。

 

今回4つの遊びを教えてくれた、ミズノ プレイリーダーの松岡さん。
今回4つの遊びを教えてくれた、ミズノ プレイリーダーの松岡さん。

①【屋外編】「しっぽとり鬼ごっこ」あそび

おすすめの年齢:4歳くらい〜

 

〈用意するもの〉

・長めのフェイスタオル(人数分)

 

〈やり方〉

①フェイスタオルの先端をパンツ背面に挟み込み、動物の尻尾のようにする。

②尻尾をつけた2人が向き合う。

③スタートの合図で、お互いの尻尾を取り合う。

④制限時間は1ゲーム30秒。3セット行い、尻尾をたくさんとれた方が勝ち。

 

〈運動能力アップが期待できるポイント〉

走力、持久力が付くだけでなく、動きに緩急をつけて駆け引きをする思考力や、判断力を養うことができる。

 

〈応用〉

尻尾のタオルの長さを短くすると一気に難易度が増すので、小学生以上のお子さんと行う場合は、タオルを短めにし、小刻みにクイックに動くことで運動量がアップする。また、1対1だけでなく、チーム戦にしても盛り上がるので、兄弟やお友だちと遊ぶのにおすすめ。

②【屋外編】「パパとママがゴール!」あそび

おすすめの年齢:3歳くらい〜

 

〈用意するもの〉

・やわらかいボール or やわらかいフリスビー

 

〈やり方〉

①ふたりで向き合い、1人がボールをもち、1人がゴールの役をする。

②ゴール役の人は、両足を肩幅程度に広げてゴールをつくる。

③ボールを持っている人は、ゴールに向かってボールを投げる。

④制限時間は1ゲーム1分。

 

〈運動能力アップが期待できるポイント〉

投力が鍛えられるだけでなく、投球時に力加減を調整する力やコントロール力、どうすれば入るのか戦略を練る思考力を鍛えることができる。

 

〈応用〉

ボールは投げるだけでなく、蹴ってもOK。ゴール役の人は足でゴールを作るだけでなく、腕を輪にしてゴールをつくっても◎。ボールをフリスビーに変えても楽しめる。子どもがなかなかゴールできないときは、子どもが投げる方向に親が瞬時に動いてフォローする。

③【屋内編】「棒たおしゲーム」あそび

おすすめの年齢:3歳くらい〜

 

〈用意するもの〉

・特になし

 

〈やり方〉

①1人が地面に仰向けになり、足を上げる。

②立っているもう1人が、相手の足を地面に着くように引っ張る。足を上げている方は地面につかないよう踏ん張る。

③制限時間は1ゲーム10秒。足が地面についたら終了。

 

〈運動能力アップが期待できるポイント〉

倒す側は足を引っ張る腕の力を鍛えられ、仰向けになる側は地面で倒されないよう耐える力や、お腹の中心に力を入れるコアトレーニングにつながる。体幹が鍛えられるので、子どもだけでなく運動不足気味の大人にもおすすめ。

④【屋内編】「前に進めるかな?」あそび

 おすすめの年齢:3歳くらい〜

 

〈用意するもの〉

・ゴール地点に置く目印(人形やお菓子など)

 

〈やり方〉

①1人が地面に四つん這いになる。

②四つん這いでハイハイをしながらゴールに向かって進むのを、もう1人が腰をもって前に進ませないようにする。

③制限時間は1ゲーム10秒。

 

〈運動能力アップが期待できるポイント〉

ハイハイは腕で体を支えるので腕力と、地面を押す手の力が鍛えられ、瞬発力アップが期待できる。腕以外にも脚やお腹にも力が入るので、全身を使って瞬時にパワフルに動く、爆発力にもつながる。 

 

〈応用〉

腰だけでなくお尻をつかんでもOK。幼児の制限時間は10秒程度、小学校3年生くらいからは5秒程度にしても良い。目標地点にご褒美のお菓子などを置くと、よりゲーム性が増して盛り上がる。

「マルチスポーツ」と「あそび」に込める、ミズノの想い

ミズノはスポーツが子どもたちにもたらしてくれる力として、「運動する力」「考える力」「伝える力」の3つを挙げる。

 

「スポーツは、単に体を動かすことだけが目的ではありません。自分がどう動くべきなのかを瞬時に頭で考え、実行に移し、チーム競技であれば自分の考えや想いを相手に正確に伝えることも必要となります。それらの力は、実社会でも役立つものです。スポーツは子どもたちの健やかな身体づくりをサポートするだけでなく、脳をフル回転させ、心も豊かに育んでくれるもの。それが子どもにとってのスポーツの価値だと私たちは考えています」

「スポーツは上手でなければ意味がない」と、身体能力の優劣を評価軸として育ってきた親世代とは違い、新しい時代を生きる子どもたちにとってスポーツは、身体を強くし、自ら思考し成し遂げる力や、コミュニケーション能力を育む上でも重要な存在になってきている。

最後に松岡さんに、ミズノがスポーツを通して子どもたちへ伝えたいメッセージや、プレイリーダーとしての挑戦について、想いを伺った。

 

「ミズノは総合スポーツメーカーとして、一種類のスポーツに限らずさまざまなスポーツを経験する『マルチスポーツ』という考え方を推奨しています。幼少期からマルチスポーツをすることで、子どもたちは多様な動きの習得が期待でき、運動能力を高めたり怪我を防ぐことができます。また、例えば野球に打ち込んできた子が怪我で野球ができなくなってしまったとき、それをキッカケに人生で運動する機会が絶たれてしまうことがありますが、マルチスポーツをしていれば、他の種目に切り替えることもできます。子どもたちには、小さいころからさまざまな種類のスポーツの価値観や楽しさに触れて、大人になっても体を動かすことの楽しさを持ち続けてほしいと願っています。

 

またミズノのプレイリーダーとしてのミッションは、何と言っても一人でも多くの運動好きのお子さんを増やしていくこと。そのためには“あそび”を取り入れ、『運動は楽しいもの』と感じ取れる場の提供を心がけています。実際に『あそりーと』では、プロフェッショナルなスキルを磨く本格的な運動ではなく、遊びの中で自然と多様な動きを身につけられる運動に主軸を置いています。ただもちろんスポーツは競技なので、運動あそびの中でも勝ち負けにこだわることは大事なことです。運動を通して悔しさや喜びを経験し、自信をつけ『身体を動かすって楽しい!もっとやりたい!』と思う子どもを次の世代、その次の世代に繋げていくことが目標です」

ミズノのスポーツ学童『あそりーとAFTER SCHOOL』

住所:〒120-0024 東京都足立区千住関屋町19-1

電話:03-3870-8504

「あそりーと」公式サイト:https://asolete.jp/

「ミズノ」公式サイト:https://www.mizuno.jp/

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