DATE 2021.05.10

ダイバーシティ、サステナビリティ、ジェンダーフリーがわかるスポーツ施設って?

昨秋、新豊洲に誕生した「TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT × ART」。誰もがシームレスに体を動かす楽しさを体験できる場所を通して、ナイキが発信したかったことは何か?

【SPECIAL FEATURE】みんなの体育2021

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photo : NIKE
photo : NIKE

「東京は、世界の大都市と比べて圧倒的にスポーツをする場所が少ないんです。例えば、東京に比べてパリは4倍、ロンドンは9倍、ニューヨークにいたっては10倍もの公園面積(*一人当たりの面積)を持っているといいます」と教えてくれたのが、「ナイキジャパン」コミュニケーションズ ディレクターのワッセルマン・ダヴィッドさん。

 

 

日頃、都会に暮らすファミリーが「子どもが体を動かせる場所が少ない」と感じているのを裏付けるデータである。こうした環境のせいか、若い世代がスポーツをあまりしなくなっているという状況に一石を投じるべく作られたのが、新豊洲の新しいスポーツパーク「TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT × ART(以下、TOKYO SPORT PLAYGROUND)」だ。

 2020年10月にオープンしたこの施設は、“スポーツの日常化”を目指しているナイキの姿勢が具現化したものだといえる。

ダイバーシティ、インクルージョンへの徹底した姿勢がナイキスタンダード

バスケットボールコート「エア レイド コート」エリア
バスケットボールコート「エア レイド コート」エリア

約7,000㎡の敷地を擁する「TOKYO SPORT PLAYGROUND」は、大人も夢中になって遊べるバスケットボールコートやスケートボードエリア、ランニングトラック、子ども向けの遊具などが配置された、多彩な全6エリアから構成されている。

 

6つのエリアに明確な境界線などはなく、文字通りシームレスにさまざまなスポーツを楽しむことができるのも特徴のひとつ。敷地内は緩やかな起伏がつけられているが勾配率が5%未満と低いため、車椅子の移動もスムーズだし、お年寄りでも無理なく動くことができる。

 

さらに、トイレもユニバーサルかつジェンダーレス仕様、車いすの人も使いやすいシャワーブースなど、スポーツエリア以外の場所もその意識は徹底的に行き届き、ダイバーシティやインクルージョンはもはや特別なことではなく、当たり前の概念なのだということを実感するはずだ。

スポーツとサステナビリティの関係とは?

このパークを象徴する存在のカラフルにゾーニングされたグラウンドにも秘密がある。

見た目の楽しさだけでなく、ソフトで動きやすく、子どもが走り回って転んでもへっちゃらなこのグラウンドには、ナイキ製品の製造工程で発生する廃材や使用済み製品を再利用した独自素材の「ナイキ グラインド」が使用されているのだ。

サステナビリティは今、多くの企業が取り組むべき社会課題として注目しているが、ナイキがこの問題に積極的に取り組むのには理由がある。

 

「地球温暖化の問題はスポーツ分野とも深い関係がある、とナイキでは考えています。温暖化が進めば、人々がスポーツを楽しむのに適した環境からどんどんかけ離れていってしまう。だからこそ、スポーツの未来を守るために、『TOKYO SPORT PLAYGROUND』でもCO2排出ゼロを目指し、サステナブルデザインを取り入れているのです」ワッセルマンさん

「ナイキ グラインド」を採用した地面
「ナイキ グラインド」を採用した地面

他者との違い・多様性を受け入れる「ダイバーシティ」や「インクルージョン」の視点を持つこと。そしてサスティナビリティな社会を実現することは、子どもたちの健全な未来を守ることにもつながる。

単にスポーツができるだけでなく、昨今注目されているこれらの社会課題について自然と考えることができるという点も、これからの時代を生きるファミリーにとって訪れる意義の一つになるだろう。

レセプションにも、使用済みのスニーカーの回収ボックスや、マイボトルに給水できるウォーターサーバーを設置し、サスティナビリティを意識している
レセプションにも、使用済みのスニーカーの回収ボックスや、マイボトルに給水できるウォーターサーバーを設置し、サスティナビリティを意識している

スポーツが、子どもたち・ファミリーにもたらしてくれるもの

ナイキが手がけるスポーツ施設、というと、「本格派のスポーツマン・ウーマンが行く場所」というイメージを持つ人もいるかもしれない。

 

けれど、ナイキの共同設立者ビル・バウワーマンが遺した「身体さえあれば誰もがアスリートである」という言葉の通り、「TOKYO SPORT PLAYGROUND」は、経験やスキル、年齢や身体能力にかかわらず、すべての人が楽しめることを徹底的に目指した場所だ。

 

例えば、弾力性のあるテクスチャーのグラウンドエリア「ワッフル トレーナー スクエア」はヨガやストレッチなど、ゆったりした動きを楽しめるような仕様になっていて、そこには土管や丸太などの遊具も設置されている。大人はストレッチやヨガ、その近くで子どもが遊具で思いっきり遊ぶ、というのんびりした使い方も可能というわけだ。

不定期でビギナー向けや親子向けのクラスも実施しているので、事前にチェックしてそれらに参加するのも楽しそうだ。

遊び心あふれる遊具とさまざまなアクティビティを楽しめる「ワッフル トレーナー スクエア」エリア
遊び心あふれる遊具とさまざまなアクティビティを楽しめる「ワッフル トレーナー スクエアエリア

さまざまな人にオープンなこの施設。ファミリーにはどんな風に使って欲しいか、尋ねてみた。

 

「次世代を生きる子どもたちには、スポーツを通じて今より健康になってほしいと願っています。さらにスポーツを通して“自信”をつけてもらいたい。『良いプレーができた』『できないことができるようになった』といった体験こそが、子どもたちの心の成長につながると思います。

そしてファミリーにはぜひ、スポーツを通じて“親子の絆”を強くしてもらいたいですね。親子で一緒に汗を流したり、普段は見られない知られざる子どもの一面を垣間見ることで、親子の絆はぐっと深まっていく……それがスポーツがもたらしてくれる可能性だと考えています。

またナイキは、スポーツには人間の可能性を解き放ち、コミュニティーを形成する力があると信じています。『TOKYO SPORT PLAYGROUND』という場所で、スポーツを通じて仲間に出会い、お互いの違いを認め、尊重し合うことの大切さをぜひ体感してください」(ワッセルマンさん

「エーシージー アドベンチャー」エリアには、子どもが楽しめるクライミング型のジャングルジムも有り
「エーシージー アドベンチャー」エリアには、子どもが楽しめるクライミング型のジャングルジムも有り

我々は身体を動かし健康になるためだけに、スポーツに取り組むのだろうか? きっとその答えはNOだろう。スポーツを通して、我々は他者や社会と関わり合い、課題や問題・さまざまな価値観を知ることができる。そしてそれらに楽しみながら“自然と気付ける”のが、新しい時代を生きるファミリーにとってのスポーツの魅力ではないだろうか。

 

実は「TOKYO SPORT PLAYGROUND」は、オープンから1年後の2021年9月20日で営業終了を予定している。今この時に、新しいスポーツの価値観に触れられるこの場所は、Fasu読者にとっても注目すべきスポットだ。

 

心地よく運動を楽しめる初夏のこの季節、ぜひ親子で訪れてみてはいかがだろうか。

TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT × ART(トーキョー スポーツ プレイグラウンド サポーテッド バイ スポーツ バイ アート)

営業時間:平日 15:00〜21:00(最終受付 20:00)、土日祝日 10:00〜21:00(最終受付 20:00)

※イベントにより営業時間が変わることがございます。

※新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、営業時間が変わることがございます。詳しくは公式サイトもしくはNIKEアプリにてご確認ください。

住所:東京都江東区豊洲6-4−1

利用方法:NIKEアプリからの事前登録制となります。登録方法やアクセス、イベント情報などの詳細は、公式サイトまたはNIKEアプリよりご確認ください。

※一般開放日は当日利用も可能です。(受付にてNIKEアプリから登録していただきます)

問い合わせ先:TOKYO SPORT PLAYGROUND事務局

公式サイト:TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT

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