DATE: 2021.05.31

工芸的な素材を生かしたハイブリットアートがお目見え。「素材転生—Beyond the Material」

工芸とアートという枠組みを超えて新たな表現を紹介する展覧会「素材転生—Beyond the Material」が、岐阜県美術館で開催。素材の美しさを超えた作品に、大人も子どもも魅了されてしまうはず。
林茂樹 《OO-XVI》 2014年 樂翠亭美術館蔵
林茂樹 《OO-XVI》 2014年 樂翠亭美術館蔵

美術や工芸を取り巻く環境が多様化する昨今。「素材転生-Beyond the Material」では、磁土・鋳込、刺繍やガラス、漆などの素材を用いて、それらの特性から生まれる表現と、素材に必須なテクニック、付随する装飾性といった要素を根幹に、柔軟な発想で創作する作家8名を紹介。

宮田彩加 《WARP×Knot-ポピーを形成するプロット》 2015年 撮影:中澤有基
宮田彩加 《WARP×Knot-ポピーを形成するプロット》 2015年 撮影:中澤有基

参加す8名はいずれも30代、40代で、美術系大学や専門学校で工芸を学んだ世代。戦後の美術をすでに歴史として受容し、工芸的素材や古来の技術を今に生かした柔軟な発想で、ハイブリッドな作品を生み出すことに挑戦している。

素材をいつくしみ渾身の力を注ぐその創作性は、古来から続く日本的特性でもあり、国際的にも強い発信力を持ちあわせ、見る人を魅了する。

ウチダリナ 《Rebirth Ⅱ》 2018年
ウチダリナ 《Rebirth Ⅱ》 2018年

境界を往き来する表現はいつの時代にも新しく、刺激的なもの。豊かな創造性を宿した、パワフルでヴィヴィッドな表現を、ぜひ家族で楽しんでみては。

※緊急事態宣言発令に伴い、イベントの開催状況は変更の可能性があります。
開催の状況はお出かけ前に「公式サイト」にてご確認ください。

※お出かけの際は密を避け、施設が定める新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に従いながら、楽しく遊びましょう!

LATEST POST 最新記事

第3回 : 教育の多様性とテクノロジー
第2回:コンヴィヴィアルな家族のあり方
第1回:多様な生き方、暮らし方
トレンドのくすみカラーが満載。軽さも魅力の村瀬鞄行「ボルカグレイッシュ」【2023年入学ラン活NEWS】