DATE: 2021.07.02

建築家・隈研吾の大規模個展が開催中。“人に優しい建築”を親子で学ぶ機会に

9月26日(日)まで東京国立近代美術館で開催中の「隈研吾展」。隈研吾作品のなかでも公共性の高い作品たちを通し、“人に優しい建築とは何か”を考える貴重な機会となりそうだ。
オドゥンパザル近代美術館(トルコ) 2019 ©Erieta Attali
オドゥンパザル近代美術館(トルコ) 2019 ©Erieta Attali

米TIME誌にて「2019年世界で訪れるべき最も素晴らしい場所 100選」に選ばれたスコットランドの《V&Aダンディー》や《国立競技場》の設計に参画するなど、現代日本を代表する建築家のひとりである隈研吾。

本展は、世界各地にある隈作品より、公共性の高い68件の建築を、建築模型や写真、モックアップ(部分の原寸模型)などで紹介するほか、映像作品や会場前の庭に展示されるトレーラーハウスなど、合計74件が展示される。

雲の上の図書館 / YURURIゆすはら 2018
©Kawasumi・Kobayashi Kenji Photograph Office
雲の上の図書館 / YURURIゆすはら 2018
©Kawasumi・Kobayashi Kenji Photograph Office

隈作品の特徴といえば木を多用した建築であること。コンクリートや鉄のみで作られた建築とは一線を画すその造形は、「人に優しい建築をつくる」という隈氏の思いから生まれたもの。会場では、そんな隈が考える5原則「孔」、「粒子」、「斜め」、「やわらかい」、「時間」の5つのカテゴリーにそれぞれの作品を分類して紹介していく。

La Kagu 2014 ©SS Co., Ltd.
La Kagu 2014 ©SS Co., Ltd.

トンネルのような「孔」をつくることで街と自然をつなぐ役割を持つもの、水平・垂直ではなく「斜め」に組み合わせることで山や丘陵を思わせるもの。造形美だけではなく、土地や環境、文化に溶け込む「人に優しい建築」だからこそ、人々を魅了する隈作品は、未来を担う子どもたちにも触れて欲しいものばかり。

隈研吾×Takram 東京計画2020:ネコちゃん建築の5656原則 2020
©Kengo Kuma and Associates ©Takram
隈研吾×Takram 東京計画2020:ネコちゃん建築の5656原則 2020
©Kengo Kuma and Associates ©Takram

さらに会場では、ネコの視点から都市生活を見直すリサーチプロジェクト《東京計画2020(ニャンニャン) ネコちゃんの建築5656(ゴロゴロ)原則》(Takramとの協働)も発表。ひとつのハコに留まらず、転々と暮らし、ハコの隙間に入り込んで自らの居場所をつくるネコの生態は、ニューノーマルな暮らし方のヒントにもつながりそうだ。

隈作品、そしてネコの暮らしを通し、これからの都市に必要な新しい公共性、そして未来の都市のあり方を垣間見ることができる貴重な機会。ぜひ家族で訪れてみて欲しい。

※緊急事態宣言発令に伴い、イベントの開催状況は変更の可能性があります。
開催の状況はお出かけ前に「公式サイト」にてご確認ください。

※お出かけの際は密を避け、施設が定める新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に従いながら、楽しく遊びましょう!

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