DATE: 2021.07.16

日本初フランソワ・ポンポンの回顧展が開催中。豊かな表情の動物たちに子どもも夢中に!

愛らしい動物彫刻で知られるフランソワ・ポンポンの日本初となる回顧展が、京都市京セラ美術館で開催中。まるで動き出しそうな動物たちの姿に、大人も子どもも魅了されてしまうはず。
《シロクマ》 大理石 1923-1933年
群馬県立館林美術館蔵
《シロクマ》 大理石 1923-1933年
群馬県立館林美術館蔵

オルセー美術館にある実物大の巨大彫刻《シロクマ》のほか、多くの動物たちをモデルにした彫刻を生み出したフランソワ・ポンポンは、20世紀初頭のアール・デコ期に人気を博した彫刻家。

鳩や猫、犬など身近な動物から、豚や牛などの家畜、キリンやヒグマ、シロクマなど動物園で見る異国の動物たちまで、その生態を詳しく観察し、極限まで細部を削ぎ落としたシンプルでなめらかな造形は、ポンポン作品の魅力のひとつ。

《牝豚と子豚たち》 石 1908−1929 年
ディジョン美術館蔵(国立自然史博物館寄託)
© Musée des Beaux-Arts de Dijon/Michel
Bourquin
《牝豚と子豚たち》 石 1908−1929 年
ディジョン美術館蔵(国立自然史博物館寄託)
© Musée des Beaux-Arts de Dijon/Michel
Bourquin

本展では、ポンポンの本国・フランスのディジョン美術館、出生地ソーリューにあるフランソワ・ポンポン美術館、パリのオルセー美術館、そして国内でコレクションを所蔵する群馬県立館林美術館より約90点の作品が集結。

無名時代の初期作品から、評価された晩年に至るまでの作品が勢ぞろいし、ポンポン作品の全貌を日本で初めて見ることができる、貴重な機会になっている。

《ペリカン》 ブロンズ 1924年
ディジョン美術館蔵(国立自然史博物館寄託)
© Musée des Beaux-Arts de Dijon/François Jay
《ペリカン》 ブロンズ 1924年
ディジョン美術館蔵(国立自然史博物館寄託)
© Musée des Beaux-Arts de Dijon/François Jay

ユーモラスなオラン・ウータンの表情、茶目っ気のあるペリカン、あくびをするカバなど、まるで生きているかのような豊かな表情のポンポン作品は、見る人を温かい気持ちにさせてくれるものばかり。

本展は、京都市京セラ美術館での開催後、名古屋市美術館、群馬県立館林美術館、佐倉市立美術館など、全5会場を巡回予定。《シロクマ》だけでない、ポンポン作品の魅力に触れられる貴重な機会、家族で楽しんでみては。

※緊急事態宣言発令に伴い、イベントの開催状況は変更の可能性があります。
開催の状況はお出かけ前に「公式サイト」にてご確認ください。

※お出かけの際は密を避け、施設が定める新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に従いながら、楽しく遊びましょう!

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