DATE: 2021.05.19

アニメーション映画監督・高畑勲の軌跡を辿る大好評の展覧会が九州に上陸中!

福岡市美術館で7月18日(日)まで開催されている「高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの」。高畑勲氏が手がけた数々の作品の貴重な制作ノートや絵コンテ、原画などに触れられる見どころ満載の展覧会となっている。
©2013 畑事務所・Studio Ghibli・NDHDMTK
©2013 畑事務所・Studio Ghibli・NDHDMTK

世界で非常に高い評価を受けている日本のアニメーション。本展では、日本のアニメ史において、絵を描かない「演出家」として知られる高畑演出のこだわりを制作ノート、絵コンテ、原画・セル画、映像によって紐解き、その「こだわり」が日本のアニメーション制作にどう影響を与えていったのかを紐解いていく。

©野坂昭如/新潮社,1988
©野坂昭如/新潮社,1988

高畑勲氏(1935〜2018)は日本のアニメーション制作において初めて海外ロケを実施するなど徹底したリアリズムの追求、戦後の経験を現代と地続きのものとして語り直す独自のスタイルなどによって、子ども向け、大衆向けというイメージであったアニメーションを芸術へと昇華させ、多くのアニメーターや作品に影響を与えてきた。

©1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH
©1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH

TVシリーズ『アルプスの少女ハイジ』、『赤毛のアン』などから、映画『火垂るの墓』、『平成たぬき合戦ぽんぽこ』などを通し、セル画様式のアニメーション技法を確立。さらに90年代〜00代には『かぐや姫の物語』などデジタル技術を利用し、手書きの線を活かした水彩画風の描画にも挑み、晩年に至るまで日本のアニメ史に多大な功績を遺してきた高畑氏。

写真は岡山会場のもの
写真は岡山会場のもの

常に今日的なテーマを模索し、それにふさわしい新しい表現方法を徹底して追求した革新者・高畑氏の創造の軌跡に触れられる貴重な機会。会場の特設コーナーでは展覧会オリジナルグッズも登場! ぜひ家族で訪れてみては。

※緊急事態宣言発令に伴い、イベントの開催状況は変更の可能性があります。
開催の状況はお出かけ前に「公式サイト」にてご確認ください。

※お出かけの際は密を避け、施設が定める新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に従いながら、楽しく遊びましょう!

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